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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel 、1875-1937)
ラヴェル
ドビュッシー(Claude Achille Debussy , 1862-1918)より少しあと、フランス音楽史に登場した天才がモーリス・ラヴェル(Maurice Ravel 、1875-1937)です。
何といっても、あの「ボレロ」で有名な作曲家です。
➡【オーケストラ入門】ラヴェル:『ボレロ』~小さな試聴室〈名曲を名演奏で〉
ピアノ曲におおくの名作を残したいっぽうで、「オーケストラの魔術師」とよばれるほどオーケストラの扱いも卓越していたラヴェル。
ロシアの作曲家ムソルグスキーのピアノ曲「展覧会の絵」を、現在よく知られるオーケストラ用にアレンジしたのも、他ならぬラヴェルでした。
後年、タクシー事故などの不幸がかさなり、彼は脳に障害をおってしまいます。
あるとき、自身の作品である「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴き、「美しい曲だ。これはいったい誰が作ったの?」と尋ねたという悲しいエピソードも残されています。
小澤征爾さんで聴くラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ
小澤征爾さんはラヴェルを得意にしていて、ドビュッシーとは対照的なくらい、いろいろな録音が残されています。
まずは、さきほのエピソードでもご紹介した「亡き王女のためのパヴァーヌ」をお届けします。
美しいホルンのソロに始まります。
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「ダフニスとクロエ」
本当は「ボレロ」を紹介するべきところですが、「小澤征爾さんのラヴェル」のなかで、特に印象深く感じられるバレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲版の録音をご紹介します。
1973年、小澤征爾さんがボストン交響楽団の音楽監督に就任した直後にレコーディングされたもの。
爽やかな音のきらめき、小澤征爾さんの明晰な音楽作りが最良の形で出ている録音だと思います。
いちおうクライマックスの“ 全員の踊り ”をリンクしておきますが、全曲通して聴くと、いっそうこの録音の素晴らしさがわかると思います。
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オンライン配信の聴き方
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