コンサートに行こう!お薦め演奏会

2023年10月のおすすめコンサート【 クラシック初心者向け 】~随時更新~

 

クラシック音楽のコンサートはもともと発売時期もいろいろですし、昨今はコロナ禍とウクライナ情勢で、情報公開がとてもゆっくりになっています。

なので、このページは随時更新をしています。

どうぞ、ときおりご覧になってください。

 

 

初心者に体験していただきたい、本格的なクラシック・コンサートを選んでご紹介しています。

こちらでは2023年の10月をご紹介。

そのほかの月はそれぞれ別ページに記載していますので、『コンサートに行こう!お薦めの演奏会』のページから移動をおねがいします。

 

曲目ではなく、演奏者で選ぶのがクラシック・コンサート

 

初めてコンサートに行くとなると『モルダウ』や『運命』といった聴いたことがある曲目で選びたくなりますが、そうではなくて、まずは誰が演奏するのかで選びましょう

わかりやすく例えると、美味しいものが食べたければ、メニューより前に、美味しいお店を探すことが大切なのと同じです。

 

とはいっても、初心者であればあるほど、演奏者や指揮者の名前なんて知らないと思います。

そこで、このブログでは、クラシック音楽が大好きな私が、あくまで主観的に、自分でもチケットを買いたいと思う、お薦めのコンサート情報を厳選して掲載しています。

 

場所もクラシック・コンサートが集中する東京、関東、首都圏にこだわらず、北海道、東北、中部、近畿、関西、四国、中国、九州、沖縄まで、自分がそこに住んでいたら「行ってみたい!」という、とにかく気になるものを素直にピックアップしています。

 

主観で選んでいます

 

判断基準は、あくまでも、自分がこれまで実際に聴いたときの体験などの「主観」にもとづいています。

その分、しがらみや忖度はありません。

クラシックをふだん聴かない方は名前も知らないような演奏家がずらっと並んでいるかもしれませんが、「クラシック音楽と向き合ってみたい!」という方に、多少なり参考になればうれしいです。

 

初心者の方へのアドバイス

 

とくに重要なことは、

  1. いきなり高いチケットを買わない
  2. 当日券ではなく、前売りで買う

の2点です。

 

クラシック・コンサート初心者がいきなり高い席を買うのはお薦めしません。

理由は簡単で、クラシックのコンサートはハズレも多いからです。

 

私は結構コンサートに通っている方だと思いますが、いまだに予想を裏切られて、「つまらなかった…」とがっかりして帰ってくることがあります。

クラシック初心者の方が、そうした「つまらない」コンサートに当たってしまい、「クラシックって、こんなもんか」と思われてしまうのが嫌で、少しでも当たりをひく確率が上がればと、このページを作っています。

 

また、「前売り」については、一般的には、だいたい3~6か月前くらいにチケットの発売が開始されます。

半年先というとずいぶん先に思えるかもしれませんが、人気の公演はそれでも完売してしまいますし、最後に残るのはたいてい高い席です。

 

「高いお金を出したのにハズレだった」としたら、二度と行きたくならないのが人情です。

ですので、初めのうちほど、まずは手ごろな価格で、なるべく早めに前売り券を手に入れておきましょう。

 

こうした話を、「コンサートの選び方&チケットの買い方【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。

さらには、チケットを手に入れたあと初心者の方が気になるであろう、「クラシックコンサートに行くときの服装」のことなどは、「コンサート当日の不安を解消!服は何を着る?持ち物は?【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。

 

どのコンサートに行くか迷ったらノット&東京交響楽団へ

 

関東圏と新潟に限られてしまうのですが、このブログでは、どのコンサートに行くか迷ったら、まずはジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団のコンサートへ行ってみることをお薦めしています。

日本には、世界の名門オーケストラがたくさんやってきますが、当然、どれもチケット代は高額に設定されます。

このブログでは、初心者の方に、1万円を超えるようなチケットをいきなり買うことはお薦めしていません。

理由は簡単で、世界最高峰の名門と言えども「ハズレ」の公演があるからです。

 

国内のオーケストラにも、世界の名門に肉薄するような演奏を展開する瞬間がありますので、まずは、それを体験してほしいので、その代表格であるジョナサン・ノット&東京交響楽団のコンビをお薦めしています。

 

ジョナサン・ノットは1962年イギリス生まれの指揮者で、現在、東京交響楽団の音楽監督をつとめています。

このノット&東京交響楽団のコンビが日本のクラシック界に与えている刺激は、たいへんなものがあります。

彼らのコンサートがすべて素晴らしいとまでは私も言い切りませんが、でも、「当たる」確率は非常に高いです。

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(ノット&東京交響楽団の2016年ライヴ録音)」Amazon

一点、初心者にとってハードルがあるとすれば、彼らのコンサートは演目がかなり本格的で、「運命&新世界」みたいなプログラミングの真逆を行くことです。

そこは、聴く側にも覚悟が求められています

10シーズン目を迎えるこのコンビのコンサートは、5月7月、10月、11月、12月に予定されています。

 

お願い

 

コロナ禍とウクライナ情勢の影響で、公演の有無をふくめ、コンサートの日時、チケット発売日、曲目の変更、出演者の変更などなど、急な変更が日々いろいろ発生しているのが現状で、個人ではとても追い切れないものがあります。

ですので、こちらのページはあくまで大まかな地図としてお役立ていただいて、詳細は各公式サイト・各プレイガイドで必ず確認をお願いします

 

個人で集めている情報ですので、記載ミスなどもあるかもしれません。

その際にはどうぞご容赦ください。

 

10月のおすすめコンサート

コンサートはだいたいの日付順で掲載しています。

🔰=「曲目もスタンダードで入門に最適」マーク

=「今月、とくにコレに期待」マーク

演奏家の写真=関連のあるAmazon商品ページにリンク、著作権上問題のないものを使用しています。

 

また、このブログではオンライン配信のものも多くご紹介しています。

オンライン配信の聴き方については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」のページにまとめています。

 

🔰ユベール・スダーン指揮
東京交響楽団
モーツァルト・マチネ(神奈川)

10/1(日)11:00@ミューザ川崎
公演詳細ページ
《オール・モーツァルト・プログラム》
ディヴェルティメント ニ長調 K. 136(125a)
交響曲 第31番 ニ長調 K. 297(300a)「パリ」( 鑑賞ガイド )
交響曲 第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」( 鑑賞ガイド )

お薦めPOINT♪

このブログでは、ジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団を推していますが、同じくらい、オランダの名匠ユベール・スダーンが指揮する東京交響楽団の演奏会もお薦めです。

スダーンは、ノットの一代前の音楽監督で、現在の東京交響楽団の礎をきづいた名指揮者です。

現在は年に1、2回の登場回数になっていて、2023年は、この10月のモーツァルトと12月の定期演奏会に出演予定です。

「モーツァルト・マチネ」のシリーズは、ミューザ川崎で行われている、休日の午前11時スタートの70分ショート・コンサート。

今回は、モーツァルトの作品のなかでも、特に人気の名曲が3曲演奏されます。

万人にお薦めできるコンサートです。

ブルックナー:交響曲第7番、2009年ライヴ録音(ユベール・スダーン&東京交響楽団)」Amazon

 

 

鈴木秀美 指揮
佐藤俊介(vn)
パシフィックフィルハーモニア東京(東京)

10/1(日)14:00@東京オペラシティ
公演詳細ページ
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調《イタリア》( 鑑賞ガイド )
シューマン/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
(Vn)佐藤俊介
シューマン:交響曲第4番ニ短調 (1841年原典版)

お薦めPOINT♪

東京ニューシティ管弦楽団から名称変更して、あたらしいスタートを切ったパシフィックフィルハーモニア東京

2023年は注目公演が目白押しで、目が離せません。

この公演では、古楽のパイオニアである鈴木秀美さんを指揮に迎えて、メンデルスゾーンとシューマンの交響曲第4番を並べるという、面白いプログラミングになっています。

2曲目には、オランダ・バッハ協会の音楽監督を務め、古楽奏法でも活躍しているヴァイオリニスト、佐藤俊介さんをソリストに、シューマンの秘曲、ヴァイオリン協奏曲が演奏されます。

鈴木秀美さんと佐藤俊介さんという、いずれも古楽の分野を中心に活躍しているふたりが、ロマン派の作品を演奏するという、興味深いコンサートです。

 

🔰飯森範親 指揮
松田華音(piano)
パシフィックフィルハーモニア東京(東京)

10月4日(水)19:00@サントリーホール
公演詳細ページ
越天楽 (近衛秀麿による管弦楽版)
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 (近衛秀麿編曲)
ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」 (近衛秀麿編曲)

お薦めPOINT♪

こちらも、新しいスタートを切ったオーケストラ、パシフィックフィルハーモニア東京の注目公演。

プログラミングが非常に凝っていて、数年前に『戦火のマエストロ・近衛秀麿 〜ユダヤ人の命を救った音楽家〜』というNHKのドキュメンタリーでも話題になった、日本のオーケストラ活動のパイオニア、近衛秀麿(1898-1973)の編曲作品で構成されています。

しかも、それを音楽監督である飯森範親さんの指揮、ソリストにはロシアで頭角を現した松田華音さん(松田華音さんの2022年リサイタル・レビュー)という、万全の布陣でやろうというところに、価値があります。

こちらも全曲、聴きどころの注目公演です。

『戦火のマエストロ 近衛秀麿』菅野冬樹 著 NHK出版(Amazon)

 

 

鈴木秀美 指揮
愛知室内オーケストラ(愛知)

10/6(金)18:45@三井住友海上しらかわホール
公演詳細ページ
ハイドン:交響曲第26番「ラメンタチオーネ」
ハイドン:交響曲第60番「うかつ者」
シューベルト:交響曲第1番

お薦めPOINT♪

古楽のパイオニアである鈴木秀美さんと、進境著しい愛知室内オーケストラの共演という、顔合わせの妙が期待を抱かずにいられない公演です。

しかも、プログラム前半には、鈴木秀美さんが得意とするハイドンの交響曲が置かれて、プログラミングも言うことなしです。

シューベルトの交響曲第1番は、あまり演奏されない作品ですが、古楽系の指揮者たちが楽しい演奏を聴かせてくれることが多い作品。

こちらも期待されます。

 

 

ジェイムズ・バーンズ作曲&指揮
オオサカ・シオン・ウィンドオーケストラ
バーンズ交響曲全曲演奏会(大阪)

9/16(土)14:00@ザ・シンフォニーホール
公演詳細ページ
J・バーンズ:交響曲第6番・第1番(改訂版 世界初演)・第2番

9/24(日)14:00@ザ・シンフォニーホール
公演詳細ページ
J・バーンズ:交響曲第4番「イエローストーン・ポートレート」
〃:交響曲第5番「フェニックス」

10/2(月)19:00@ザ・シンフォニーホール
公演詳細ページ
J・バーンズ:交響曲第8番・交響的葬送曲(交響曲第7番)

10/8(日)14:00@ザ・シンフォニーホール
公演詳細ページ
J・バーンズ:交響曲第9番・第3番

お薦めPOINT♪

ジェイムズ・バーンズはアメリカ出身、「アルヴァマー序曲」など、吹奏楽の世界で著名な作曲家です。

来日のころには御年74歳。

そのバーンズが、これまでに作曲した交響曲(全9曲)をオオサカ・シオン(旧 大阪市音楽団、公式HP)と自作自演するという、驚きの企画。

これは、吹奏楽のコンサートのなかでも、今シーズンのハイライトになると思います。

作曲者自身の指揮で、全曲を連続で聴ける機会というのは、まさに一期一会の、二度と実現できないかもしれない規模の企画。

いちばん人気のある「交響曲第3番」は、チクルスのいちばん最後に置かれていて、ここが、いちばんのクライマックスになるはずです。

吹奏楽ファンは見逃せない、大注目のコンサートです。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

沖澤のどか指揮
東京交響楽団(神奈川)

10/7(土)14:00@ミューザ川崎
公演詳細ページ
【オール・ストラヴィンスキー・プログラム】
「プルチネッラ」 組曲( 鑑賞ガイド )
詩篇交響曲
ペトルーシュカ (1947年版)

お薦めPOINT♪

ジョナサン・ノットのもとで黄金時代をむかえている東京交響楽団と、日本の女性指揮者のなかで特に活躍の場をひろげている沖澤のどかさんの共演。

まさに、顔合わせの妙。

京都市交響楽団のあたらしい常任指揮者にも選ばれて、躍進著しい沖沢のどかさんが、東京交響楽団を指揮して、どんなストラヴィンスキーを奏でるのか。

指揮者、オーケストラ、曲目の組み合わせが興味深い、注目の公演です。

 

 

オーストラリア室内管弦楽団
&リチャード・トネッティ(東京)

10/10(火)19:00@紀尾井ホール
公演詳細ページ
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番ホ短調《クロイツェル・ソナタ》
ハース:弦楽四重奏曲第2番op.7
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 op.47《クロイツェル》
※すべてトネッティ編曲による弦楽オーケストラ版

お薦めPOINT♪

世界的に有名な室内管弦楽団のひとつ、オーストラリア室内管弦団が来日します。

オーストラリアの「国立」の楽団で、スタイルとしては、いかにも現代の室内オーケストラらしい、尖った方向性の音楽を奏でる団体です。

曲目もしっかりと彼らのスタイルを感じさせるもので、すべて、リーダーであるリチャード・トネッティが室内楽曲をオーケストラ用に編曲したものになっています。

それも、最初と最後がヤナーチェクとベートーヴェンの《クロイツェル》

そのふたつの《クロイツェル》で、強制収容所で命を落としたユダヤ系チェコ人の作曲家パヴェル・ハース(1899-1944)の作品を挟むという、非常に凝ったプログラミングになっています。

室内オーケストラの最前線を体験できる公演になるでしょう。

※楽団が公式に配信しているYouTube動画で、ベートーヴェンの《クロイツェル・ソナタ》の終楽章を観ることができます。

 

 

カーチュン・ウォン指揮
日本フィルハーモニー交響楽団(東京)

10/13(金)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
10/14(土)14:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
マーラー:交響曲第3番ニ短調( ♫ 鑑賞ガイド

お薦めPOINT♪

シンガポール出身、9月から日本フィルハーモニー交響楽団の新しい首席指揮者であるカーチュン・ウォンの登場です。

曲目は、かつては史上最も長い交響曲としてギネスにも載っていた、マーラーの交響曲第3番ニ短調という大曲。

長大な作品ですが、決して聴きにくい音楽ではなくて、フィナーレでは当初「愛が私に語ること」という表題がつけられていた、とても美しい、雄大な音楽に到達します。

 

このコンビによる1月の公演を聴きましたが、カーチュン・ウォンの指揮のもと、オーケストラがとても立体的に、美しく響くことに驚きました(♪ 公演レビュー)。

日本フィルハーモニー交響楽団は、いま、新時代を迎えつつあります。

とてもクリアな音を引きだす、色彩感覚に秀でた指揮者なので、マーラーの第3交響曲もとびきり美しく演奏するのではないかと期待されます。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

ジョナサン・ノット指揮
東京交響楽団(東京・神奈川)

10/14(土)14:00@ミューザ川崎
公演詳細ページ
10/15(日)14:00@サントリーホール
公演詳細ページ
ドビュッシー(ノット編):交響的組曲 「ペレアスとメリザンド」
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ
(S)カテジナ・クネジコヴァ
(MS)ステファニー・イラーニ
(T)マッテオ・リッピ
(B)ヤン・マルティニーク
東響コーラス

10/21(土)14:00@東京オペラシティ
公演詳細ページ
リゲティ:ハンガリアン・ロック
(org)大木麻理
ベリオ:声 [フォーク・ソングⅡ] ~ヴィオラと2つの楽器グループのための
(Va)ディミトリ・ムラト
ブルックナー:交響曲 第1番 ハ短調

お薦めPOINT♪

このブログでは、「本格的なクラシック・コンサートを体験してみたい」という方には、まずジョナサン・ノット&東京交響楽団のコンサートに行ってみることをお薦めしています。

そして、この絶好調コンビによる、今年度のひとつのハイライトになるのが、このヤナーチェク:グラゴル・ミサのコンサートなのかなと予想しています。

前半はドビュッシー唯一のオペラ作品「ペレアスとメリザンド」からのエッセンスをノット自らが編纂した、交響的組曲 「ペレアスとメリザンド」が演奏されます。

オーケストラだけで、抒情性豊かな、静かなる官能の世界が描かれていきます。

この作品は、ノットがやはり音楽監督をつとめる名門スイス・ロマンド管弦楽団との録音がすでにリリースされていて、どのような作品なのかを聴くことができます。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
※どういうわけか、珍しくAmazonMusicだけ見つかりません…

 

コンサート後半は、モラヴィアの作曲家レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)が世を去る前年に書きあげたグラゴル・ミサ

この大作曲家の独創性がはっきりと刻まれた傑作で、パイプオルガンの独奏まで導入されるその強烈な音楽は、まさにジョナサン・ノットにうってつけのもの。

ただ、どちらの作品も、クラシック・ファンでないかぎり、1フレーズも耳にしたことがないであろう作品ですので、その点では、ハードルがあると思います。

ただ、「本格的なオーケストラ体験」をもとめるなら、やはり、お薦めの公演です。

 

いっぽうで、昨シーズン、第2番の交響曲ですばらしい演奏(公演レビュー)を体験したブルックナー・シリーズのコンサートですが、今回もまた、たいへん渋い「第1番」が選ばれています。

ただ、会場が東京オペラシティというのが、ちょっと残念に思っています。

このホールは、NHKホールとは反対に、フル・オーケストラを聴くには狭すぎて、音がすぐに飽和してしまうホールです。

ブラームス作品ですら飽和してしまうので、ブルックナーのように金管楽器が鳴り響く作品になれば余計です。

これがミューザ川崎での公演なら「お薦め!」と言い切れるのですが‥会場と作品との相性という点で、残念です。

どちらかひとつのプログラムを聴くのであれば、ヤナーチェクがメインのほうをお薦めします。

 

 

尾高忠明 指揮
大阪フィルハーモニー(大阪)

10/20(金)19:00@フェスティバルホール
公演詳細ページ
10/21(土)14:00@フェスティバルホール
公演詳細ページ
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
(Vn)岡本誠司
ウォルトン:交響曲第1番変ロ短調

お薦めPOINT♪

好調の尾高忠明さん&大阪フィルハーモニーのコンビが、イギリスの大作曲家ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)の傑作、交響曲第1番を取りあげます。

尾高忠明さんは、イギリスのBBCウェールズ交響楽団で活躍された経歴のある方で、日本人にはめずらしくイギリス音楽を得意にされています。

日本では必ずしも聴ける機会が多いわけではないウォルトンの傑作を、尾高忠明さんの指揮で体験できる、それだけで十分にお薦めのコンサートになります。

 

 

山下一史 指揮
仙台フィル(宮城)

10/20(金)19:00@日立システムズホール仙台・コンサートホール
10/21(土)15:00@日立システムズホール仙台・コンサートホール
(公演詳細ページ)
外山雄三:管弦楽のためのラプソディ
ハチャトゥリアン:組曲「ヴァレンシアの寡婦」
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調

お薦めPOINT♪

近年、とくに活躍の目立つ山下一史さんの登場。

そして、これはプログラミングの魅力がとても大きいコンサートです。

日本のオーケストラが海外公演でアンコール演奏することの多い、ソーラン節などが登場する外山雄三:管弦楽のためのラプソディ、オーケストラよりも吹奏楽でよく演奏されるハチャトゥリアン:「ヴァレンシアの寡婦」、そして、フィンランドの大作曲家シベリウスの祝祭的な交響曲第5番

最初から最後まで、いろいろな聴きどころが満載のコンサートです。

 

 

井上道義 指揮
群馬交響楽団(群馬・東京)

10/28(土)16:00@高崎芸術劇場
(公演詳細ページ)
10/29(日)15:00@すみだトリフォニー
(公演詳細ページ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K488
(piano)仲道郁代
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調

お薦めPOINT♪

2024年末での引退を発表している井上道義さんの指揮。

メインは得意のショスタコーヴィチの交響曲で、しかも、とくに規模の大きい交響曲第4番が選ばれています。

2022年には東京交響楽団がジョナサン・ノットと記念碑的な演奏を成し遂げたばかりですので(公演レビュー)、それに続くような、一期一会の演奏になることを期待したいです。

井上道義さんのショスタコーヴィチ:交響曲第4番は、大阪フィルとの録音がオンラインでも配信されていますが、2023年1月時点では、どういうわけかAmazonMusicのみで聴けるようです。

 

 

 

オスモ・ヴァンスカ指揮
東京都交響楽団(東京)

10/30(月)19:00@東京文化会館
公演詳細ページ
シベリウス:交響曲第5番、第6番&第7番

お薦めPOINT♪

フィンランドのラハティ交響楽団とのコンビで一世を風靡した、フィンランドの指揮者オスモ・ヴァンスカが登場して、シベリウスの交響曲を一晩で3曲も指揮します。

来日時にヴァンスカは70歳、指揮者としては円熟期にあたるような年齢ですので、いっそう奥行きのある演奏が聴けるかもしれません。

シベリウスの交響曲をまとめて3曲も、しかも、シベリウスのスペシャリストとして名高い指揮者で聴く機会というのは、とっても貴重です。

北欧の音楽、さらにはシベリウス作品に魅力を感じている方に、お薦めの公演です。

 

 

 

♫ほかの月については、「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページからおねがいします。

 

 

 

♫クラシック音楽にまつわるTシャツ・トートバッグなどをリリースしています。

 

 

ジョナサン・ノット&東京交響楽団の“第九”公演2022を聴いて~その「挑戦」と「修正」前のページ

初めて聴く「千葉交響楽団」ニューイヤーコンサート2023~ポルカ演奏が絶品~次のページ

ピックアップ記事

  1. クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみま…

関連記事

おすすめnote

カテゴリー&検索

月別アーカイブ

最近の記事

  1. シリーズ〈交響曲100の物語〉

    【初心者向け:交響曲100の物語】モーツァルト:交響曲第35番ニ長調『ハフナー』…
  2. エッセイ&特集、らじお

    曇り空の下で聴きたい音楽~ジェラルド・フィンジの世界を聴いてみよう
  3. コンサートに行こう!お薦め演奏会

    2023年1月のおすすめコンサート【 クラシック初心者向け 】~随時更新~
  4. シリーズ〈交響曲100の物語〉

    【初心者向け:交響曲100の物語】ハイドン:交響曲第88番ト長調『V字』~小さな…
  5. クラシックのTシャツ&バッグ制作

    【クラシック音楽のTシャツ制作】ベートーヴェン:交響曲《運命》と《田園》
PAGE TOP