コンサートに行こう!お薦め演奏会

2023年11月のおすすめコンサート【 クラシック初心者向け 】~随時更新~

 

クラシック音楽のコンサートはもともと発売時期もいろいろですし、昨今はコロナ禍とウクライナ情勢で、情報公開がとてもゆっくりになっています。

なので、このページは随時更新をしています。

どうぞ、ときおりご覧になってください。

 

11月は、欧州3大オーケストラなどと称されるウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の3団体がすべて来日するうえ、名指揮者クリスティアン・ティーレマンが名門ドレスデン国立歌劇場管弦楽団を率いて来日します。

国内オーケストラにも注目公演が多く、コロナ前を彷彿とさせる活況を呈しそうです。

 

 

初心者に体験していただきたい、本格的なクラシック・コンサートを選んでご紹介しています。

こちらでは2023年の11月をご紹介。

そのほかの月はそれぞれ別ページに記載していますので、『コンサートに行こう!お薦めの演奏会』のページから移動をおねがいします。

 

曲目ではなく、演奏者で選ぶのがクラシック・コンサート

 

初めてコンサートに行くとなると『モルダウ』や『運命』といった聴いたことがある曲目で選びたくなりますが、そうではなくて、まずは誰が演奏するのかで選びましょう

わかりやすく例えると、美味しいものが食べたければ、メニューより前に、美味しいお店を探すことが大切なのと同じです。

 

とはいっても、初心者であればあるほど、演奏者や指揮者の名前なんて知らないと思います。

そこで、このブログでは、クラシック音楽が大好きな私が、あくまで主観的に、自分でもチケットを買いたいと思う、お薦めのコンサート情報を厳選して掲載しています。

 

場所もクラシック・コンサートが集中する東京、関東、首都圏にこだわらず、北海道、東北、中部、近畿、関西、四国、中国、九州、沖縄まで、自分がそこに住んでいたら「行ってみたい!」という、とにかく気になるものを素直にピックアップしています。

 

主観で選んでいます

 

判断基準は、あくまでも、自分がこれまで実際に聴いたときの体験などの「主観」にもとづいています。

その分、しがらみや忖度はありません。

クラシックをふだん聴かない方は名前も知らないような演奏家がずらっと並んでいるかもしれませんが、「クラシック音楽と向き合ってみたい!」という方に、多少なり参考になればうれしいです。

 

初心者の方へのアドバイス

 

とくに重要なことは、

  1. いきなり高いチケットを買わない
  2. 当日券ではなく、前売りで買う

の2点です。

 

クラシック・コンサート初心者がいきなり高い席を買うのはお薦めしません。

理由は簡単で、クラシックのコンサートはハズレも多いからです。

 

私は結構コンサートに通っている方だと思いますが、いまだに予想を裏切られて、「つまらなかった…」とがっかりして帰ってくることがあります。

クラシック初心者の方が、そうした「つまらない」コンサートに当たってしまい、「クラシックって、こんなもんか」と思われてしまうのが嫌で、少しでも当たりをひく確率が上がればと、このページを作っています。

 

また、「前売り」については、一般的には、だいたい3~6か月前くらいにチケットの発売が開始されます。

半年先というとずいぶん先に思えるかもしれませんが、人気の公演はそれでも完売してしまいますし、最後に残るのはたいてい高い席です。

 

「高いお金を出したのにハズレだった」としたら、二度と行きたくならないのが人情です。

ですので、初めのうちほど、まずは手ごろな価格で、なるべく早めに前売り券を手に入れておきましょう。

 

こうした話を、「コンサートの選び方&チケットの買い方【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。

さらには、チケットを手に入れたあと初心者の方が気になるであろう、「クラシックコンサートに行くときの服装」のことなどは、「コンサート当日の不安を解消!服は何を着る?持ち物は?【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。

 

どのコンサートに行くか迷ったらノット&東京交響楽団へ

 

関東圏と新潟に限られてしまうのですが、このブログでは、どのコンサートに行くか迷ったら、まずはジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団のコンサートへ行ってみることをお薦めしています。

日本には、世界の名門オーケストラがたくさんやってきますが、当然、どれもチケット代は高額に設定されます。

このブログでは、初心者の方に、1万円を超えるようなチケットをいきなり買うことはお薦めしていません。

理由は簡単で、世界最高峰の名門と言えども「ハズレ」の公演があるからです。

 

国内のオーケストラにも、世界の名門に肉薄するような演奏を展開する瞬間がありますので、まずは、それを体験してほしいので、その代表格であるジョナサン・ノット&東京交響楽団のコンビをお薦めしています。

 

ジョナサン・ノットは1962年イギリス生まれの指揮者で、現在、東京交響楽団の音楽監督をつとめています。

このノット&東京交響楽団のコンビが日本のクラシック界に与えている刺激は、たいへんなものがあります。

彼らのコンサートがすべて素晴らしいとまでは私も言い切りませんが、でも、「当たる」確率は非常に高いです。

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(ノット&東京交響楽団の2016年ライヴ録音)」Amazon

一点、初心者にとってハードルがあるとすれば、彼らのコンサートは演目がかなり本格的で、「運命&新世界」みたいなプログラミングの真逆を行くことです。

そこは、聴く側にも覚悟が求められています

10シーズン目を迎えるこのコンビのコンサートは、5月7月10月、11月、12月に予定されています。

 

お願い

 

コロナ禍とウクライナ情勢の影響で、公演の有無をふくめ、コンサートの日時、チケット発売日、曲目の変更、出演者の変更などなど、急な変更が日々いろいろ発生しているのが現状で、個人ではとても追い切れないものがあります。

ですので、こちらのページはあくまで大まかな地図としてお役立ていただいて、詳細は各公式サイト・各プレイガイドで必ず確認をお願いします

 

個人で集めている情報ですので、記載ミスなどもあるかもしれません。

その際にはどうぞご容赦ください。

 

11月のおすすめコンサート

コンサートはだいたいの日付順で掲載しています。

🔰=「曲目もスタンダードで入門に最適」マーク

=「今月、とくにコレに期待」マーク

演奏家の写真=関連のあるAmazon商品ページにリンク、著作権上問題のないものを使用しています。

 

また、このブログではオンライン配信のものも多くご紹介しています。

オンライン配信の聴き方については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」のページにまとめています。

 

🔰汐澤安彦 指揮
パシフィックフィルハーモニア東京(東京)

11月1日(水)19:00@東京芸術劇場
公演詳細ページ
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より “ポロヴェツ人(ダッタン人)の踊り”
チャイコフスキ−:交響曲第4番ヘ短調作品36

お薦めPOINT♪

汐澤安彦(しおざわ・やすひこ)」さんの名前に反応される方は、きっと、その多くが吹奏楽にたずさわった方たちだと思います。

私もそうで、汐澤安彦さんが指揮した吹奏楽作品のアルバムを学生時代に聴いた思い出があります。

バーンズの「アルヴァマー序曲」なんて大変なスピード感で、あれが本来の速度だとしばらく勘違いしていたくらい、強い印象を受けました。

汐澤安彦さんも、このコンサートのころには御年86歳(!)。

新生オーケストラ、パシフィックフィルハーモニア東京ロシアの名曲をとりあげます。

 

 

ファビオ・ルイージ指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(神奈川・愛知)

11/3(金・祝)17:00@ミューザ川崎
公演詳細ページ
ビゼー:交響曲第1番ハ長調
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ホ短調Op.95

11/4(土)14:00@愛知県芸術劇場
公演詳細ページ
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
イェフィム・ブロンフマン(piano)
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調op.64

お薦めPOINT♪

オランダの至宝と称される名門、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が来日します。

現在、この楽団の首席指揮者は空席で、2027年から話題のクラウス・マケラが就任することになっています。

今回は、NHK交響楽団の新しい常任指揮者として日本でも触れる機会が多くなっている、イタリアの名指揮者ファビオ・ルイージとの来日です。

 

 

小林研一郎 指揮
日本フィルハーモニー交響楽団(東京)

11/3(金)19:00@サントリーホール
11/4(土)14:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
コダーイ:ガランタ舞曲
オルフ:カルミナ・ブラーナ

お薦めPOINT♪

日本を代表する指揮者のひとりで、「炎のコバケン」の愛称で知られる小林研一郎さん。

今回取り上げるのは、オルフの「カルミナ・ブラーナ」

合唱をともなう世俗カンタータの傑作で、映画やCMなどでもよく引用される、劇的な作品です。

ある意味では、生命力溢れる、若々しいこの作品を、コンサートのころには御年83歳のコバケンさんがどう指揮するのか。

作品が作品だけに、当たりハズレのあるコバケンさんの「当たり」が出たら、忘れられない体験になるはずです。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

尾高忠明 指揮
大阪フィル
メンデルスゾーンへの旅Ⅲ(大阪)

11/9 (木) 19:00@ザ・シンフォニーホール
公演詳細ページ
【オール・メンデルスゾーン・プログラム】
序曲「フィンガルの洞窟」
ピアノ協奏曲第2番ニ短調作品40
(piano)河村尚子
交響曲第3番イ短調作品56「スコットランド」

お薦めPOINT♪

尾高忠明さんと大阪フィルは、2023年度に「メンデルスゾーン・チクルス~メンデルスゾーンへの旅」と題されたシリーズを展開していて(6月、8月、11月、2024年の2月)、これはその第3回です。

メンデルスゾーンの交響曲全5曲と主要な協奏曲を演奏するシリーズで、ここでは、名曲「フィンガルの洞窟」にはじまって、実質、メンデルスゾーン最後の交響曲である交響曲第3番「スコットランド」という傑作がメインに置かれています。

真ん中に置かれたピアノ協奏曲第2番は、現在では、あまり聴く機会が多いわけではない作品ですので、河村尚子さんのピアノで実演に接することができるというのは、貴重な機会と言っていいはずです。

 

 

🔰ジョナサン・ノット指揮
ゲルハルト・オピッツ(piano)
東京交響楽団(東京・新潟・神奈川)

11/11(土)18:00@サントリーホール
公演詳細ページ
11/12(日)17:00@りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
(公演詳細ページ)
【オール・ベートーヴェン・プログラム】
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.19
交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」( 鑑賞ガイド )

11/17(金)19:00@東京オペラシティ
公演詳細ページ
11/18(土)14:00@ミューザ川崎
(公演詳細ページ)
リゲティ:アパリシオン 
ドビュッシー:3つの夜想曲より 「祭り」
ブーレーズ:メサジェスキス ~独奏チェロと6つのチェロのための~
(vc)伊藤文嗣
(東響ソロ首席奏者)
アマン:グラット 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」

お薦めPOINT♪

このブログでは、「本格的なクラシックコンサートを体験してみたい」という場合には、まずは、ジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団のコンサートに行ってみることをお薦めしています。

 

11月のこのコンビの公演は、いずれもドイツのピアニスト、ゲルハルト・オピッツが独奏、そして、メインは「ベートーヴェン」という趣向になっています。

ジョナサン・ノットは、フランスの「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」という現代音楽の名門室内オーケストラの音楽監督を務めた経験もあるくらいで、最先端の音楽に造詣が深く、それだけに、プログラミングが非常に先鋭的です。

それゆえに、このブログで🔰マークを付けられるようなプログラムがほとんどないんですが、11月は、今シーズンでは、比較的有名曲が入っているコンサートになっています。

初心者が聴きに行くのであれば、【オール・ベートーヴェン・プログラム】のほうをお薦めします

何といっても、後半に、ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」という超有名曲が置かれていて、今シーズンのこのコンビのプログラムで、いちばん定番的な作品が並んでいるコンサートになります。

ノットの「田園」は、スイスロマンド管弦楽団とのYouTube動画が、公式に配信されています。

 

いっぽうで、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」がメインに据えられたコンサートは、まさにジョナサン・ノットらしさ120%のコンサート。

近現代作品が織り込まれた、刺激的なプログラムになっています。

 

 

鈴木秀美 指揮
佐藤俊介(vn)
神戸市室内管弦楽団(兵庫)

11月11日(土)15:00@神戸文化ホール
(公演詳細ページ)
ハイドン:交響曲 第60番「うっかり者」ハ長調 Hob.1:60
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 4番 K.218
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 BB 114

お薦めPOINT♪

古楽のパイオニアである鈴木秀美さんと、オランダ・バッハ協会の音楽監督をつとめた佐藤俊介さんという、古楽の世界で国際的に活躍するふたりの顔合わせに注目の公演です。

鈴木秀美さんが得意とするハイドンもプログラムされていますし、後半には、古楽系の指揮者たちがレパートリーに入れる傾向の強いバルトークの傑作「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」が置かれていて、最初から最後まで聴きどころのコンサートです。

 

 

鈴木秀美 指揮
佐藤俊介(vn)
山形交響楽団(山形)

11月18日(土)19:00@山形テルサホール
11月19日(日)15:00@山形テルサホール
公演詳細ページ
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
ハイドン:交響曲 第83番 ト短調「めんどり」Hob.I:83( 鑑賞ガイド )
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56a

お薦めPOINT♪

上記、神戸室内管弦楽団のコンサートと同じく、古楽のパイオニアである鈴木秀美さんと、オランダ・バッハ協会の音楽監督をつとめた佐藤俊介さんという、古楽界で国際的に活躍するふたりの顔合わせが山形でも実現します。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲にはじまり、メインはベートーヴェンを敬愛していたブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、そして、真ん中には、そのハイドンの交響曲がサンドイッチされるという、なかなか凝ったプログラミングになっています。

これまた、最初から最後まで聴きどころの、素晴らしいコンサートになる予感がします。

鈴木秀美さんと山形交響楽団のハイドン:交響曲第100番「軍隊」はオンラインでも配信されています。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

フランツ・ウェルザー・メスト指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

11/12(日)16:00@サントリーホール
11/14(火)19:00@サントリーホール
11/18(土)16:00@サントリーホール
11/19(日)16:00@サントリーホール

詳細未発表

お薦めPOINT♪

世界に冠たる名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が来日します。

指揮は、2023年のニューイヤーコンサートも指揮したフランツ・ウェルザー・メストです。

ちょっと醒めた感覚の、純度の高い音楽を引き出す指揮者で、今回はいったいどんなプログラムが披露されるのか、詳細発表が待たれます。

 

ニューイヤーコンサート2023でのヨハン・シュトラウスⅡ世「美しく青きドナウ」Strauss:An der schönen, blauen Donau

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

キリル・ペトレンコ指揮
ベルリン・フィルハーモニー(香川・愛知・大阪・兵庫・神奈川・東京)

主催者ホームページ

【プログラムA公演】
11/14 (火) レクザムホール(香川県県民ホール)
11/18 (土) アクリエひめじ
11/21 (火) ミューザ川崎
公演詳細ページ
11/24 (金) サントリーホール
11/26 (日) サントリーホール
モーツァルト:交響曲第29番イ長調K.201 ♫ 鑑賞ガイド
ベルク:オーケストラのための3 つの小品 Op.6
ブラームス: 交響曲第4 番 ホ短調 Op.98

【プログラムB公演】
11/16 (木) 愛知県芸術劇場
11/19 (日) フェスティバルホール
11/20 (月) サントリーホール
11/23(木・祝) サントリーホール
11/25 (土) サントリーホール
レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132
R.シュトラウス: 交響詩『英雄の生涯』 Op.40

お薦めPOINT♪

世界に冠たるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が4年ぶりに来日します。

それも、ついに首席指揮者であるキリル・ペトレンコとの来日です。

ペトレンコは活動範囲をきわめてかぎられたところにしぼっている指揮者で、ベルリン・フィルの海外公演も必ずしも彼が同行するとはかぎらないため、今回は日本でこのコンビを聴く貴重な機会と言えます。

 

ペトレンコについては、以前にほかの楽団とのコンサートを聴いたことがありますが、とにかく常に創意工夫が張り巡らされていて、音楽が自然に鳴るという瞬間がほとんどない指揮者です。

手兵となった名門ベルリン・フィルと、いったいどのような演奏を展開するのか。

 

プログラムは2種類。

モーツァルトの爽やかな交響曲にはじまり、ブラームスの最後の交響曲で終わる、比較的古典的な傾向の強いプログラムA

レーガーとR・シュトラウスという、2人の後期ロマン派の壮大な作品をならべたプログラムB

これはもう、どちらも聴きものといってよくて、このコンビの公演に行ってみようという方は、自分が好きな作品が含まれているほうを選ぶしかないと思います。

 

ただ、どうもチケットがいちばん安い席でも2万円前後からの設定になりそうです。

その点で特に推薦のマーク★をつけるのはやめました。

この価格帯になってくると、既にクラシックに夢中で「どうしても聴いてみたい!」という方、もしくは、経済的にゆとりのある富裕層のみなさんのためのコンサートです。

少なくとも、一般の方、コンサート初心者の方に薦められる価格帯ではありません。

 

 

こちらは、ほとんどメジャー作品のレコーディングがないペトレンコが、チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」をベルリン・フィルと録音したもの。オンラインでも配信されています。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify  などで聴けます)

 

 

山下一史 指揮
愛知室内オーケストラ(愛知)

11/24(金)18:45@三井住友海上しらかわホール
公演詳細ページ
マーラー:「7つの最後の歌」から
(Ms)福原寿美枝
ハイドン:「十字架上のキリストの7つの最後の言葉」(管弦楽版)

お薦めPOINT♪

今シーズンも注目公演が多い、愛知室内オーケストラの指揮台に、音楽監督の山下一史さんが上がります。

前半のマーラー:「7つの最後の歌」というのは、実際には「7つの新作歌曲集」という意味の原題の誤訳が日本で広まってしまったもので、別にマーラーの遺作というわけではありません。

「リュッケルトの詩による5つの歌曲」の5曲と、歌曲集「少年の魔法の角笛」に含まれる「少年鼓手」「死んだ少年鼓手」の2曲の合計7曲が、最初はひとまとまりに出版されたため、そのタイトルになっていました。

おそらく、その初版の形で、このコンサートでは取り上げられるのだと思います。

後半には、それと対応するように、「7」つながりで、ハイドンの「十字架上のキリストの7つの最後の言葉」(管弦楽版)が置かれています。

2023年シーズンも、愛知室内オーケストラは注目公演の連続です(公式HP)。

2022年12月リリース「シューマン:交響曲第2番 山下一史&愛知室内オーケストラ」Amazon

 

 

上岡敏之 指揮
大阪フィル(大阪)

11/24 (金) 19:00@フェスティバルホール
公演詳細ページ
11/25 (土) 15:00@フェスティバルホール
公演詳細ページ
シェーンベルク:「地には平和を」作品13(管弦楽伴奏版:1911)
R.シュトラウス:組曲「町人貴族」作品60
ツェムリンスキー:詩篇 第23番 作品14
R.シュトラウス:組曲「ばらの騎士」
(合唱)大阪フィルハーモニー合唱団
(合唱指揮:福島章恭)

お薦めPOINT♪

上岡敏之さんは、2022年に初めてその実演に接しましたが(公演レビュー)、「実力派」というのを絵に描いたような方です。

非常に凝ったプログラミングをされる方で、ここでも、合唱作品をまじえるなど、変化に富んだ選曲がされています。

ただ、どんなにマイナーな作品だったとしても、「上岡敏之さんの指揮であれば聴いてみたい」と思わせる手腕があります。

初心者向けとは言いにくい選曲ですが、ちょっと背伸びをする勇気があれば、是非ともチャレンジしてみたい公演です。

 

 

🔰ポール・メイエ指揮
群馬交響楽団(群馬)

11月25日(土)16:00@高崎芸術劇場
(公演詳細ページ)
モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」( 鑑賞ガイド )
メンデルスゾーン:コンチェルト・シュトゥック第1番&第2番
(cl)西川智也(群響首席奏者)
ミカエル・ジャレル:ドビュッシーによる3つのエチュード
ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」

お薦めPOINT♪

クラリネット奏者として著名なポール・メイエが、ここでは指揮者として登場します。

少しマニアックな作品も挟みつつ、モーツァルト:「プラハ」にはじまり、ムソルグスキー:「展覧会の絵」という有名曲で終わるコンサートなので、初心者にも親しみやすい選曲になっていると思います。

 

 

クリスティアン・ティーレマン指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

詳細未定

お薦めPOINT♪

2022年にも、体調を崩したバレンボイムの代役で急遽来日した名指揮者クリスティアン・ティーレマンですが、2023年は、手兵のドレスデン国立歌劇場管弦楽団と来日します。

まだ詳細はなにもわかりませんが、何をやるにしても注目公演であることは間違いありません。

詳細発表をたのしみに待ちたいと思います。

このコンビが前回来日したときのシューマン:交響曲全曲演奏はライヴ録音され、オンラインでも配信されています。

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

 

 

♫ほかの月については、「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページからおねがいします。

 

 

 

♫クラシック音楽にまつわるTシャツ・トートバッグなどをリリースしています。

 

 

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