エッセイ&特集

クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~

 

※2022年6月11日更新※

●どのサービスも、クラシック音楽の扱いが発展途上ですので、このページは随時更新していきます。

●最近、価格・サービス内容の改定が多いため、各公式ホームページをリンクしています。リンク先で確認をお願いいたします。

 

クラシックの録音や映像をアプリで楽しむ方法がいろいろと増えてきています。

私はむしろアナログ派で、いまだにカセットテープやLPレコードも併用しているくらいですが、ブログを始めたことがきっかけで、ネット配信も併用するようになりました。

 

結論から言うと、たいへんお薦めです。

ここでは、実際にわたしが使い始めてわかったメリットやデメリット、そして、クラシック音楽を聴くのにお薦めなアプリケーションのサブスク(定額)サービスのベスト4などをご紹介していきます。

 

アプリのススメ① とにかく気軽に聴ける

オンライン配信でクラシック音楽を楽しむというのは、もともとクラシックが好きな人にも、そして、クラシック初心者にもやさしい手段です。

CDを買って失敗したら損をした気分になりますが、サブスク・サービスで好きになれない音楽に出会ったとしたら、聴くのをやめて、ほかの音源を聴いてみればいいだけです。

 

また、サブスク・サービスでは、クラシック音楽にくわしくないとたどり着かないようなアルバムにも、すぐに簡単にアクセスできるうえ、とにかく、いろいろ「気軽に聴いてみる」ことができます。

クラシック初心者にもだんぜんお薦めなのが、サブスク・サービスです。

 

 

アプリのススメ② 定額制&無駄な出費をおさえられる

 

サブスク・サービスは、文字通り「定額」です。

つまり、一定額で好きなだけ音源を聴けるということ。

そして、いちおう、下で個別に表記していますが、だいたいのサービスが横並びで¥980(月額)です。

ちょっとした中古CD1枚の価格で、さまざまな出会いを体験できます。

 

また、ロンドン交響楽団やベルリン・フィルハーモニーなどの名門オーケストラの自主レーベルの音源も配信されているサービスがおおく、CDではボックスセットで高額になっているものなども、気軽にアクセスして聴くことができます。

 

ふだんはCDやレコードを愛好している私ですが、まずはサブスクサービスで何度か聴いてみて、気に入ったらCDやLPなどの商品を買うという、堅実で無駄な出費をおさえることができるようになりました。

 

 

アプリのススメ③ 音源が意外なほど充実している

 

ブログをはじめるにあたって、初心者の方向けに解説を書いて「では、CDを買って聴いてみてください」というのは、ハードルが高いと思いました。

そこで、試しにオンライン配信によるサブスクリプション・サービス(定額制)を使ってみたのが始まりなのですが、クラシック音楽の配信が想像以上に充実していることに驚きました。

そう、とにかく意外な驚きだったのが、アーカイブの充実です!

 

現在では入手困難な名盤、歴史的な音源まで、無造作に転がっています。

ひと昔前なら、歩き回ってもなかなか見つからなかった音源、あるいは、中古を買おうとしてもやたらに値上がりしていたりする音源が、何ごともなかったかのように配信されていたりします。

これは、ほんとうに驚きでした。

 

クラシック音楽は、演奏者や指揮者によって、聴こえてくる音楽がまるでちがってしまうジャンル。

定額で、ひとつの曲を、いろいろな演奏者、いろいろな録音で聴いてみることができるサブスク(定額制)サービスは、実は、クラシックというジャンルにとっても合っているサービスだと感じています。

 

あとで詳しくご紹介しますが、クラシック音楽について、今のところ、こうしたお宝音源に出会える確率がいちばん高いのは、Amazon Music Unlimited公式ホームページです。

 

 

 

アプリのススメ④ オンライン配信のみの録音に出会える

 

上の話の延長線上になりますが、特にニューヨーク・フィルやロサンゼルス・フィルなど、アメリカの名門オーケストラが多いのですが、オンラインのみで配信されている音源があります。

つまり、CDなどではいっさい発売されていない音源に出会えます。

 

以前、下の記事でご紹介したロリン・マゼールとニューヨーク・フィルによるマーラーの録音のように、CDにはなっていない、素晴らしい名演奏に出会えるのも大きな魅力です。

 

アプリのススメ⑤ Bluetoothをつかって、ステレオセットやコンポでも楽しめる

 

スマホやパソコンのスピーカーで音楽を聴くのが苦手なクラシック音楽ファンは多いと思います。

わたしは今でもそうです。

なので、スマートフォンとステレオ・セットをBluetooth(ブルートゥース)でつなぐことによって、音楽そのものは大きなスピーカーで楽しんでいます

 

今はほとんどのスマートフォン、そして、ステレオ・セットやコンポにBluetooth(ブルートゥース)機能が対応しています。

接続方法はそれぞれの説明書、それからネット上にもいろいろなところで書いてありますが、難しい操作ではないですし、機械が苦手な方はだれかにお願いして一度リンクしてしまえば済む作業なので、是非、活用することをお薦めします。

 

 

アプリのススメ⑥ ふだん聴かない分野にも手が伸びる

 

クラシックが好きとひと言に行っても、ピアノが好きな人、オーケストラが好きな人、オペラが好きな人、いろいろいらっしゃるはずです。

そして、よくあることが、自分が好きな分野以外はあまり聴いていないということ。

 

ベートーヴェンの交響曲は耳にタコができるほど聴いているけれど、室内楽の作品はまだ聴いていないとか、ビバルディが大好きだけれども『四季』以外の作品を耳にしたことがないなど。

でも、たいていの音楽好きは「いつか聴こう!」とは思っているものです。

 

サブスク・サービスを利用していると、とにかく色々な音源に「思いつきで」触れてみることができるようになります。

ずっと以前からいつか聴こうと思っていた音楽に、数秒で触れることができます

自分の好きな音楽の世界が確実にひろがります!

 

 

アプリのススメ⑦ 無料体験期間がある

 

今の時代、当たり前といわれればそうなんですが、初めてサブスク・サービス使おうとして、やはり「無料体験」はありがたかったです。

しかも、その無料体験期間が長いサービスが多くて、そこも好印象でした。

サービスごと、それからキャンペーンの時期などによっていろいろなので各公式ホームページで確認いただきたいのですが、1か月~3か月無料というものまであって、ゆっくりと吟味できました。

とりあえず試してみて、もし使いづらかったり、無駄だなと感じたら、無料体験期間中にやめればいいだけなので、ありがたいです。

 

 

唯一にして最大のデメリット=検索が至難の業

 

では、次にデメリットをご紹介します。

実際に使い始めて、何もかもが快適というわけではなくて、ここは改善の余地があるなということも見えてきました。

 

それは、何といっても、クラシック音楽についての「検索が困難」ということ。

とにかく探しづらいです。。

 

基本的に日本語入力すると、たいした音源がヒットしませんので、英語入力が基本です。

「ベートーヴェン」ではなく、「Beethoven」と入力しないと、あまりヒットしません。

 

また、インデックス登録が適当なものも多くて、そこも検索をむずかしくしています。

例えば、ドヴォルザークの弦楽セレナードを特集したページでご紹介した、フィンランドの名指揮者パーヴォ・ベルグルンドの素晴らしい音源。

指揮者の名前がまったくインデックスされていない配信先が多く、オーケストラ名で見つけたり、それもインデックスされていない場合は、楽曲名でひたすら探し続けて見つけたという具合でした。

 

ちょっと宣伝になりますが、このブログには、そうして苦労して見つけ出したリンクを張り巡らせてあります。
みなさんは、是非それらを活用して、楽ちんにアクセスしてください

私のような音楽大好き人間は、それを探している作業も時間もそれなりに楽しめてしまうのですが、そうでない方はなかなか面倒だと思います。

 

 

クラシック音楽アプリのお薦めサブスク(定額制)サービスBest4

 

さて、ここからはお薦めサブスク(定額制)サービスのご紹介です。

実際に使ってみた自身の経験から、順位をつけてみましたので、ランキング形式でご紹介していきます。

 

また、ほとんどのサービスに「無料プラン」がありますが、やはり聴ける音源が非常に限られてしまうので、ここでは有料プランについてご紹介していきます。

 

1位:AmazonMusic(公式ホームページ

 

Amazon Music Prime(アマゾン・プライム・ミュージック)とAmazon Music Unlimited(アマゾン・ミュージック・アンリミテッド)という、2種類のサービスが展開されています。

 

Amazon Music Prime【アマゾン・プライム・ミュージック】

  • 料金:
    Amazon Prime アマゾン・プライム【月間プラン500円(税込)/年間プラン4,900円(税込み)※学生はそれぞれ半額】の会員になることで、そのサービスの一環として利用できます。
  • 下のアンリミテッドと比べるとサービスが制限されていて、約200万曲にのみアクセス可能。
  • 無料体験あり

 

Amazon Music Unlimited【アマゾン・ミュージック・アンリミテッド】←上のプライムより、こちらがお薦め

  • 料金
    Unlimited 個人プラン→月額¥980(プライム会員は¥880)
    ※学生はいずれも¥480
    Unlimitedファミリープラン→月額¥1,480(プライム会員と非プライム会員同額)・年額¥14,800(プライム会員のみ)
    Unlimitedワンデバイスプラン→月額¥480 ※Echo端末またはFire TV端末をもっている方向けのプラン。
  • 約9,000万曲にアクセス可能
  • SD、HD、Ultra HD、および空間オーディオ(Spatial Audio)などの高音質サービスを利用可能
  • 無料体験あり

 

 Apple Musicとならんで、クラシック音楽がとても充実しています。

Apple Musicとのいちばんの違いは、エクストン(EXTON)など日本国内レーベルの音源が、新譜であっても、基本、全曲再生できること。

たとえば、最近2022年5月にリリースされたジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団のマーラー:交響曲第1番《巨人》の新譜は、ほかのサービスでは第2楽章だけしか再生できませんが、Amazon Music Unlimitedでは、Unlimited(アンリミテッド=制限なし)の言葉どおり、全曲が再生できます

また、良い意味でAppleMusicよりも未整理なところがあって、お宝音源にばったり出会う率が高く、プラスアルファの楽しみがあるアプリです
その点、クラシック音楽がそうとう好きな人にもお薦めできます。

 

 

※iPhoneのAmazon Musicアプリから登録すると、Appleへの手数料が加算されて値段があがってしまうようです。

直接Amazonの公式サイト(リンクしてあります)から申し込んだ方がお得です。

 

2位:AppleMusic(公式ホームページ

 

  • 費用:
    学生 ¥480(月額)
    個人 ¥980(月額)
    ファミリー ¥1,480(月額)
  • 約9,000万曲にアクセス可能
  • 無料体験あり

 

AmazonMusicとならんで、クラシック音楽のレパートリーが充実しています。

ただ、国内レーベルの再生できるトラックが制限されていたり、検索の問題なのか、とても有名な録音がなぜが見つからなかったりということが稀に起こります。

AmazonMusicよりも画面背景があかるいのと、直感的な操作性がすぐれているので、2位にしたものの、実質、同率1位です。

今年2022年には「クラシック音楽に特化したサービス」の登場が予告されているので、それ次第では断トツの1位に躍り出るかもしれません。

 

3位:Spotify(公式ホームページ

 

  • 料金
    スタンダード(個人)¥980(月額)
    Duo(2人)¥1,280(月額)
    ファミリー¥1,580(月額)
    スチューデント(学割)¥480(月額)
  • 約5,000万曲にアクセス可能
  • 無料体験あり

 

 クラシック音楽については、スタンダードなレパートリーがだいたい見つかるので、おおむね使いやすいです。

上の2つのサービスとくらべると、やはりアクセスできる音源が少ないので、ちょっと珍しい音源になると見つからなかったり、なぜか特定の楽章だけアクセスできないトラックがあったりと、少々不自由に感じるときがあります。

ほかのジャンルがメインで、クラシック音楽も聴いてみようという方には、下のLineMusicよりお薦めというポジションでしょうか。

すごいと感じたのは、聴いているアーティストがたまたま来日中だったりすると、コンサート・スケジュールが表示されること。この機能は、ほかのサービスにも広がってほしい、優れたサービスだと思います。

 

4位:LineMusic(公式ホームページ

 

  • 料金
    プレミアム一般¥980(月額)
    プレミアム学生¥480(月額)
    プレミアム家族¥1480(月額)
  • 約9,000万曲にアクセス可能
  • 無料体験あり

 

 約9,000万曲にアクセス可能ですが、そのなかで、クラシック音楽の割合はやはり少なめです。

クラシック音楽「も」聴けるサービスとして捉えるべきサブスクでしょう。

なにを検索をしても、だいたいオムニバス盤やBGM用、企画盤が上位にラインナップされるので、クラシック音楽をメインに考えている方には使いづらくてお薦めしにくいのですが、思っていたよりは配信されているという印象です。

それと、これはおそらく、気づいているひとは世界でもほとんどいないと思うのですが、検索するときに英語ではなく、原語で入力するとヒットする音源が急増します。

たとえば、他のサブスクでは、ドヴォルザークを検索するときに、日本語で「ドヴォルザーク」と検索するとあまりヒットせず、英語で「Dvorak」と入れると圧倒的に量が増えるのですが、LineMusicにかぎっては、それでもあまり増えず、「Dvořák」と原語で入力するとヒット数が圧倒的に増えます。

気づいたときには、自分にちょっと感動しました。

ただ、一般のひとはそんなマニアックなことをいちいちやってられないと思いますので、やはりお薦めしにくいです。

 

 

これからが期待のアプリ・サブスク(定額制)サービス

ここからは、クラシック音楽に関しては、「そこそこ」のサービスが始まっているサブスクをご紹介していきます。

タワーレコードミュージック(公式ホームページ
  • 料金
    スタンダード¥980(月額)
  • 約7,000万曲にアクセス可能
  • 無料体験あり

クラシック音楽でもタワレコ限定盤のCDをどんどんリリースしたりと、好印象のタワーレコードがサブスクサービスを最近開始しました。
ただ、クラシック音楽の扱いは期待したほど積極的ではなくて、まだまだこれからという印象。

タワーレコード限定のクラシックCDをサブスクでも聴けるようになったら期待できますが、しばらくクラシック音楽については後回しだと予想しています。

 

楽天ミュージック(公式ホームページ
  • 料金
    スタンダード¥980(楽天カードorモバイル会員は¥780)
    ライトプラン¥500
  • 約9,000万曲にアクセス可能
  • 無料体験あり

総じて、楽天カードをもっているとお得になる料金システムで、曲を聴くとポイントがもらえたり、いろいろな仕掛けがされています。
クラシック音楽については、「一応ある」という感じで、あくまで他のジャンルがメインです。

 

 

まとめ

 

というわけで、私の経験上、クラシック音楽の場合も、スマホ・アプリでサブスク(定額制)サービスを利用することで、より広い、色々な音楽体験を、気軽に手にすることができます。

 

まだ利用したことがないという音楽ファンの方、とても便利なサービスなので、まずは無料体験で、じっさいに体験してみてください。

聴き比べのたのしみが多いクラシック音楽だからこそ、実はアプリを使ったサブスク(定額制)サービスはとってもお薦めです。

 

これからリリース予定というAppleMusicによるクラシック音楽に特化したサービスというのが、どういったものになるのかも注目ですが、いまのところは、クラシック音楽を聴くのであれば、Amazon Music Unlimited(公式ホームページApple Music(公式ホームページ)が2強です。

 

 

 

 

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