シリーズ〈小澤征爾さんで知る〉

小澤征爾さんで知る&聴く大作曲家50人【29】チャイコフスキー~クラシック入門

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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。

このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。

この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。

シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893)

 

チャイコフスキー

 

前回までご紹介した「ロシア五人組」と同じ時代のロシアには、あの大作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893)もいました。

チャイコフスキーは、ロシア五人組とは一定の距離をおいて、独自の道を歩みました。

 

旧ソ連の大チェリスト、ロストロポーヴィチ(Mstislav Rostropovich,1927-2007)は、「チャイコフスキーを弾いていると、彼が“ 世界はなんて美しいのだろう… ”と、悲しいまなざしで世界を見つめている姿が目に浮かぶ」と語っています。

チャイコフスキーの音楽は、そうした、はかなく、壊れてしまいそうな繊細さ、メランコリックな美しさに強い魅力があると言えるかもしれません。

 

トルストイとのエピソード

 

チャイコフスキーが36歳の年、ロシアを代表する文豪トルストイ(Lev Tolstoy, 1828-1910)がモスクワを訪問、その歓迎演奏会の折、チャイコフスキーの弦楽四重奏曲が演奏されました。

 

 

その第2楽章アンダンテ・カンタービレの演奏中、チャイコフスキーの隣にすわっていたトルストイが、感動のあまり涙を流しました。

そのことについて、後年、「あのときほど作曲家としての誇りと喜びを感じたことはない」と、チャイコフスキーは日記につづっています。

 

♪チャイコフスキー:弦楽四重奏第1番~第2楽章アンダンテカンタービレ

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小澤征爾さんで聴くチャイコフスキー

 

弦楽セレナード

 

小澤征爾さんのチャイコフスキーといえば、どうしても忘れがたいのが「弦楽セレナードハ長調」(➡オーケストラ入門:チャイコフスキーの弦楽セレナード)。

後年、折にふれて小澤征爾さんはこの曲を取りあげていた印象があります。

病気療養から復帰して第1楽章だけを指揮した2010年の演奏は「復活のセレナード」としてCDにもなっています。

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ここでは、2011年にスイスで行われた小澤征爾インターナショナルアカデミー公演で行われたアンコール演奏を。

第1楽章だけが演奏され、時おり、小澤征爾さんの掛け声も聞こえてきます。

 

 

 

バレエ音楽集

 

小澤征爾さんのチャイコフスキーでは、交響曲や協奏曲のほかに、バレエ音楽の録音も複数のこされています。

ボストン交響楽団との「白鳥の湖」全曲版などもありますが、ここでは、1974年にパリ管弦楽団を指揮した「くるみ割り人形」と「眠れる森の美女」のアルバムを。

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