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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
「音楽の父」バッハ
“ バッハ以前のあらゆる音楽はバッハへと流れ込み、バッハ以後の音楽はすべてバッハから流れ出ている ”
そんな言葉があるくらい大きな存在とされるのが、ドイツに生まれた作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach,1685-1750)です。
バロック音楽を集大成したバッハの音楽は、その後のクラシック音楽のおおきな土台となりました。
オペラを除いた、さまざまなジャンルに、膨大な量の傑作を残しています。
その音楽的な影響力は比類のないもので、彼の影響を受けていない作曲家を見つけることは至難の業です。
家庭面では、愛妻家で子煩悩。
生涯に20人の子どもが生まれたという一面も持っています。
忘れ去られた100年間
そんなバッハですら、やはり、100年を超える長いあいだ、忘れ去られた時代がありました。
再評価のきっかけをつくったのは、メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn Bartholdy1809-1847)やシューマン(Robert Schumann、1810-1856)といった、ロマン派の作曲家たち。
バッハが再発見されると、バッハが熱心にヴィヴァルディを研究していたことがわかり、ヴィヴァルディの再発見にもつながりました。
小澤征爾さんにささげられたバッハ
小澤征爾さんが24年の長期にわたって音楽監督をつとめたのが、アメリカの名門ボストン交響楽団。
2024年2月の小澤征爾さんの訃報を受け、ボストン交響楽団は追悼としてバッハ(「G線上のアリア」)を演奏しました。
また、楽団を表すBSO(Boston Symphony Orchestraの頭文字)のネオンサインから B を消灯して“ SO ”だけを灯し、SO=Seiji Ozawa として哀悼の意をあらわしました。
小澤征爾さんで聴くバッハ
(1)バッハ:G線上のアリア
小澤征爾さんは、バッハを数多く録音しています。
最初に、小澤征爾さん自身の指揮で“ G線上のアリア ”として知られる「管弦楽組曲第3番ニ長調」の“ アリア(エア) ”を聴いてみてください。
♪バッハ:
“ G線上のアリア ”
サイトウ・キネン・オーケストラ
小澤征爾(指揮)
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CD派の方はこちら。
(2)バッハ:トッカータとフーガ
小澤征爾さんは1989年から90年にかけて、バッハ作品のオーケストラ編曲版ばかりを集めた“ 20th-CENTURY BACH ”(20世紀のバッハ)というアルバムも録音しています。
このアルバムから、だれもが知る冒頭をもつ「トッカータとフーガニ短調」をどうぞ。
もともとはオルガン曲ですが、大指揮者ストコフスキー(Leopold Stokowski, 1882-1977)がオーケストラ用にアレンジしたものが演奏されています。
♪バッハ(ストコフスキー編曲):
「トッカータとフーガニ短調」
ボストン交響楽団
小澤征爾(指揮)
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
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