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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史をおおまかに旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
“ 音楽の母 ”ヘンデル
バッハと同じ年に生まれて、同じように大作曲家、同じようにオルガンの大家、晩年、目の病気に苦しんだところまで同じなのが、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel、1685-1759)です。
あのベートーヴェンは、最も偉大な作曲家として「ヘンデル」の名前をあげています。
私は小学生のとき、音楽室のうしろに貼られたヘンデルの肖像画に「音楽の母」と書かれているのを見て、しばらくの間、ヘンデルは女性なのだと勘違いしていました。
同じバロック音楽の大家ということで、音楽の「父」バッハに対応して、ヘンデルが「母」というネーミングなのでしょう。
国際派ヘンデル
バッハが生涯ドイツにとどまって活動したのと対照的に、ヘンデルは国際的に華やかな活動を展開しました。
それゆえに、ヴィヴァルディやバッハとちがい、没後もその名前が忘れ去られる時期のなかった作曲家です。
特にイギリスとは縁が深く、イギリスでは「ジョージ・フレデリック・ハンデル」という、英語式の発音でその名前が親しまれているそうです。
華麗なる音楽
国際的に活躍したことは音楽にも反映されていて、ドイツ的な勇壮さに、イタリア的な軽やかさ、華やかさなどがあいまった、独自の音楽を展開しました。
代表作は、“ ハレルヤ・コーラス ”で有名な「メサイヤ」、「水の上の音楽」「王宮の花火」など。
日本では表彰状をもらうときにながれる音楽も、実は、“ 見よ、勇者はかえる ”というヘンデルの作品です。
小澤征爾さんで聴くヘンデル
小澤征爾さんのレア音源
「小澤征爾さんには、ヘンデル作品の録音がないかもしれない…」と心配していたのですが、探してみたところ、カナダのトロント交響楽団と録音した「合奏協奏曲 変ロ長調」が見つかりました。
1967年のおおみそかに収録されたもののようで、まだ小澤征爾さんが32歳のころ。
ネット配信だからこそ聴ける、レアなお宝音源だと思います。
颯爽とした、素晴らしいヘンデルが聴けます。
♪ヘンデル:
合奏協奏曲変ロ長調Op.6-12
トロント交響楽団
小澤征爾(指揮)
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
オンライン配信の聴き方
♪このブログではオンライン配信の音源も積極的にご紹介しています。
現状、Apple Music アップル・ミュージックがいちばんおすすめのサブスクです。
■Apple Music Classical日本版が解禁!クラシック音楽に特化~弱点もちょっとあります
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♪お薦めのクラシックコンサートを「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページでご紹介しています。
判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
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