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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
アントニーン・ドヴォルザーク(Antonín Dvořák、1841-1904)
ドヴォルザーク
前にご紹介した「ロシア五人組」など、その国の風土に根差した音楽を志向した作曲家たちを「国民楽派」と呼ぶことがあります。
東欧のチェコにも、「モルダウ」で有名なスメタナ(Bedřich Smetana、1824-1884)をはじめとした「国民楽派」とよばれる大作曲家たちが登場してきます。
今回はその中のひとり、チェコを代表する作曲家アントニーン・ドヴォルザーク(Antonín Dvořák、1841-1904)をご紹介します。
メロディー・メーカーとしての天賦の才
日本では「遠き山に日は落ちて」の歌詞でひろまっている“ 家路 ”。
これは、ドヴォルザークが作曲した交響曲第9番「新世界から」の第2楽章のメロディーです。
日本のいろいろな街の防災無線から、夕方、このメロディーが聴こえてくる光景に出会うたび、これをドヴォルザークが聴いたらどんなに驚くだろうと思います。
この魅力的なメロディーを創造する力は、ドヴォルザークの天才について、もっとも特徴的なところのひとつです。
「ドヴォルザークがくずかごに捨てたメロディーで、わたしなら交響曲がひとつ書けてしまうだろう」というのは、ドヴォルザークを援助し続けた先輩作曲家ブラームス(Johannes Brahms、1833-1897)の言葉。
プライベートな面では、クラシック界を代表する「鉄道ファン」として有名で、時刻表を暗記していてだけでなく、運転士の名前まで暗記していたほどの鉄道ファンでした。
小澤征爾さんで聴くドヴォルザーク
弦楽セレナード~第1楽章
小澤征爾さんはドヴォルザークを得意のレパートリーにしていて、複数の録音があります。
ただ、2024年4月現在、交響曲の録音は、どれもサブスクではこまぎれにオムニバス盤に収録されているばかりで、オリジナルのまとまった配信が見つかりません。
何か事情があるのでしょうか?
そんななか、サイトウ・キネン・オーケストラの弦楽セクションと録音した「弦楽セレナードホ長調」は、しっかりと配信されていましたので、こちらをご紹介します。
これもまた、ドヴォルザークの旋律線の美しさがはっきりと打ち出された名曲です。
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
ライン配信の聴き方
♪このブログではオンライン配信の音源も積極的にご紹介しています。
現状、Apple Music アップル・ミュージックがいちばんおすすめのサブスクです。
➡Apple Music Classical日本版が解禁!クラシック音楽に特化~弱点もちょっとあります
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■オンライン配信の聴き方全般については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」のページでご紹介しています。
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