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ページのボリュームが大きくなってきましたので、月ごとに分割しました。
このページでは2022年8月公演についてまとめています。
今年はコロナ禍とウクライナ情勢の影響で、コンサート予定の発表がゆっくりです。
随時更新していきますので、ときおりご覧になってください。
こちらでは8月のお薦めコンサートをご紹介していきます。
ほかの月については、「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページからどうぞ。
Contents
- 1 クラシックの公演チケットは、基本、前売りで買うもの
- 2 曲目ではなく、演奏者で選ぶ
- 3 2022年の現状
- 4 詳細はそれぞれの公式HPでお願いいたします
- 5 2022年 8月のお薦めコンサート
- 6 フェスタ・サマー・ミューザ川崎2022 7/23(土)~8/11(木祝)
- 7 尾高忠明 指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団(神奈川)
- 8 マティアス・バーメルト指揮 札幌交響楽団(北海道)
- 9 マティアス・バーメルト指揮 札幌交響楽団による 読み聴かせコンサート 「おばけのマールとたのしいオーケストラ」(北海道)
- 10 準・メルクル指揮 京都市交響楽団(京都)
- 11 ★小菅優(ピアノ&指揮) 神戸市室内管弦楽団
- 12 🔰ダン・タイ・ソン ピアノ・リサイタル
- 13 セイジ・オザワ 松本フェスティバル 8/13~9/9
- 14 シャルル・デュトワ指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ
- 15 ★🔰小林研一郎 指揮 大阪フィルハーモニー 「三大交響曲の夕べ」
- 16 小林研一郎 指揮 名古屋フィル 「コバケン・スペシャル2022」(愛知)
- 17 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル 8/17(水)~30(木)(群馬)
クラシックの公演チケットは、基本、前売りで買うもの
クラシックのコンサートは前売りで買いましょう。
残席があれば当日券も出ますが、それでも残っているのはたいてい一番高い席だったりします。
クラシックのコンサート初心者がいきなり一番高い席を買うのは、お金に余裕がある方をのぞいて余りお薦めできません。
初めのうちほど、まずは手ごろな価格で、なるべく早めに前売り券を手に入れておきましょう。
最近はコロナの影響でチケットの前売りのタイミングがバラバラなのですが、だいたい3~6か月前くらいにはチケットの発売が開始されます。
半年先というとずいぶん先に思えるかもしれませんが、人気の公演はそれでもすぐに完売してしまいます。
そういうクラシックの世界の常識のようなものがあるので、こちらのページではなるべく先の情報まで載せています。
曲目ではなく、演奏者で選ぶ
初めてコンサートに行くとなると『モルダウ』や『運命』といった聴いたことがある曲目で選びたくなりますが、そうではなくて、“ 誰が演奏するのか ”を基準に選びましょう。
分かりやすく言えば、美味しいものが食べたければ、メニューより前に、美味しいお店を探すことが大切なのと同じです。
とはいっても、初心者であればあるほど、演奏者や指揮者の名前なんて知らないと思います。
そこで、このブログでは、クラシック・コンサートが大好きな私が主観的に、自分でもチケットを買いたいと思う、お薦めのコンサート情報だけを厳選して掲載しています。
是非、このブログを参考に、コンサートを選んでみてください。
2022年の現状
コロナ禍ということで、とくに海外からのアーティストたちの動きが流動的です。
コロナ前とくらべて、公演数はまだ減っているというのが正直な印象です。
日本はクラシックの輸入大国で、たいていの著名な演奏家・オーケストラが次々と公演に訪れますが、まだそういうわけにはいかないようです。
詳細はそれぞれの公式HPでお願いいたします
コロナ禍とウクライナ情勢の影響で、公演の有無をふくめ、コンサートの日時、チケット発売日、曲目の変更、出演者の変更などなど、急な変更が日々たくさん発生しているのが現状です。
個人で情報を集めているブログですので、どうしても限界があって、情報をすべては追い切れませんし、きっと記載ミスなどもあると思います。
その際にはどうぞご容赦ください。
こちらのページはあくまで大まかな地図として役立てていただいて、詳細は、各公式サイト・各プレイガイドで必ず確認をお願いします。
初心者の方向けに、チケットの買い方やコンサートの選び方をまとめましたので、そちらもあわせてご覧ください。
さらに、チケットを手に入れて、初めてコンサートに行こうとなったときの色々な疑問や不安をまとめたページも作っていますので、是非、参考にしていただけたらと思います。
※コンサート紹介のところに引用している演奏家の写真は、どれもAmazonの商品ページにリンクされています。
2022年 8月のお薦めコンサート
★=今月迷ったらコレ
🔰=特に初心者向けな曲目が入っている
フェスタ・サマー・ミューザ川崎2022
7/23(土)~8/11(木祝)
(公演詳細ページ)
この音楽祭は、ジャズの要素が多いのも特徴のひとつで、今年は昨年亡くなったチック・コリアに関連したコンサートも企画されているようです。
8月中に行われるクラシックの公演で注目したいのは大阪フィルハーモニーの公演。
※7月に行われる公演については、7月の欄でご紹介しています。
尾高忠明 指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団(神奈川)
8/5(金)19:00@ミューザ川崎
(公演詳細ページ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
(Piano、イリヤ・ラシュコフスキー)
エルガー:交響曲第1番
お薦めPOINT♪
日本を代表する指揮者のひとり、尾高忠明さんは日本人指揮者としては珍しくイギリス音楽を得意にしている方。
イギリスでは屈指の名曲として扱われているものの、日本ではそこまで人気があるわけではない、エルガーの交響曲第1番が披露されます。
威風堂々より、もっと奥のエルガーの世界を感じたい人にお薦め。
マティアス・バーメルト指揮
札幌交響楽団(北海道)
8月 7日(日)15:00@砂川市地域交流センターゆう
(公演詳細ページ)
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
シューベルト:交響曲「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
お薦めPOINT♪
夏の時期にふえる、クラシック音楽の有名な曲をあつめた名曲コンサートです。
それを首席指揮者のマティアス・バーメルト本人が指揮しているのが、ほかのオーケストラとちがうところ。
下でご紹介する企画コンサートといい、バーメルトの意気込みが感じられます。
マティアス・バーメルト指揮
札幌交響楽団による
読み聴かせコンサート
「おばけのマールとたのしいオーケストラ」(北海道)
8月11日(木)11:00~ / 15:00~@札幌コンサートホールKitara
(公演詳細ページ)
ウェーバー(ベルリオーズ編):『舞踏への招待』より
ビゼー:「こどもの遊び」組曲~ギャロップ、子守歌
モーツァルト:「フィガロの結婚」序曲
チャイコフスキー:「眠りの森の美女」~ワルツ ほか
お薦めPOINT♪
60分入れ替え制で、一日2回公演とのこと。
夏休みということで、この種のコンサートがいっせいに始まる時期ですが、札幌交響楽団がひとあじ違うのは、指揮が首席指揮者のマティアス・バーメルトであること。
この種の企画コンサートに首席指揮者クラスのひとが出てくるのはとても珍しいこと。
意気込みが感じられます。
準・メルクル指揮
京都市交響楽団(京都)
8月26日(金)19:00@京都コンサートホール
(公演詳細ページ)
サン・サーンス:交響詩「死の舞踏」
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
ベルリオーズ:幻想交響曲
お薦めPOINT♪
ドイツ出身の実力派指揮者、準・メルクルによる、フランスの名曲がずらりと揃ったプログラム。
8月は活躍中の音楽家たちが夏休みに入ったり、音楽祭に集中する時期なので、こうした実力派のコンサートを聴けるのはうれしいかぎりです。
★小菅優(ピアノ&指揮)
神戸市室内管弦楽団
8月27日(土)15:00@東灘区文化センター うはらホール
(公演詳細ページ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番ハ長調 KV415(ピアノと弦楽合奏版)
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲イ短調 MWV02
お薦めPOINT♪
日本を代表するピアニスト、小菅優さんの弾き振り。
チケットが最高でも¥2500というのも初心者にお薦めしたいところ。
25歳以下は¥1000で、小中高校生については、公演後にアフタートークとして小菅優さんが直接語る機会が設けられるそうです。
🔰ダン・タイ・ソン
ピアノ・リサイタル
(ヒラサオフィスHP)
8/28(日)14:00@ヤマハホール
(公演詳細ページ)
8/30(火)19:00@紀尾井ホール
(公演詳細ページ)
9/1(木)19:00@兵庫県立芸術文化センター
(公演詳細ページ)
お薦めPOINT♪
ダン・タイ・ソンはベトナム出身、1980年にショパン国際コンクールでアジア人として初めて優勝したピアニスト。
このときは、審査員だったピアニストのアルゲリッチがイーヴォ・ポゴレリチの落選に抗議して審査員を降りるなど、コンクールというものの限界が浮き彫りになったときでもありました。
それも今は昔。
数年前にダン・タイ・ソンがシューベルトのピアノソナタを録音したものを聴いて、とても素敵なピアニストになっているんだなと、今とても注目しているところです。
3月に予定されていた来日公演の振替公演です。
セイジ・オザワ 松本フェスティバル
8/13~9/9
(公演詳細ページ)
日本を代表する音楽祭というと、やはりこのセイジ・オザワ・松本フェスティバルということになります。
日本が世界に誇る名指揮者の小澤征爾さんを総監督に開催される音楽祭で、1992年に始まりました。
期間中には、オーケストラ公演や室内楽公演など、長野県の松本市を中心にさまざまなコンサートが行われます。
シャルル・デュトワ指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ
8/26(金)@キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
8/28(日)@キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
武満徹:セレモニアル
(笙:宮田まゆみ)
ドビュッシー:管弦楽のための映像
ストラヴィンスキー:春の祭典
お薦めPOINT♪
小澤征爾さんご本人の登場があるのかどうかは現時点では不明ですが、シャルル・デュトワによるオーケストラ・コンサートが発表されています。
シャルル・デュトワはスイス出身の名指揮者で、フランス音楽を中心に、色彩的なオーケストラ作品の権威です。
ただ、先日、ほかのオーケストラで実演を聴いたときには、残念ながら、全盛期の輝きと精度が失われつつあるように感じられました。
復調を期待したいです。
このコンサートでは、音楽祭の最初の年に初演された武満徹の『セレモニアル』が冒頭に演奏されて、音楽祭の30周年を記念します。
サイトウ・キネン・オーケストラというのは、小澤征爾さんの師匠でもある斎藤秀雄さんの名前を冠したオーケストラで、この音楽祭のために編成される特別なオーケストラです。
★🔰小林研一郎 指揮
大阪フィルハーモニー
「三大交響曲の夕べ」
8/11(木・祝)17:00@フェスティバルホール
(公演詳細ページ)
シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界から」
お薦めPOINT♪
交響曲の人気曲を3曲ずらりと並べたコンサート。
こうしたメインディッシュばかりが並ぶコンサートはハズレが多いので普段はお薦めしないのですが、この公演については指揮が小林研一郎さんですから、むしろお薦めするしかありません。
特に、両端の「未完成」と「新世界から」は聴きものになるのではないかと期待されます。
小林研一郎 指揮
名古屋フィル
「コバケン・スペシャル2022」(愛知)
8/29(月)18:45@愛知県芸術劇場
(公演詳細ページ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調『皇帝』
(piano, 小山実稚恵)
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
お薦めPOINT♪
炎のマエストロ、小林研一郎さんの指揮する、ブラームスの交響曲第1番が聴けます。
ものを言うバス・ラインが特徴のコバケンさんなので、このブラームスでも、重厚な低音にのせて、濃密な音楽を展開されるはずです。
草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル
8/17(水)~30(木)(群馬)
(公演詳細ページ)
お薦めPOINT♪
第42回をむかえる、草津でおこなわれている教育音楽祭。
マスタークラスなどのほかに、教授陣によるコンサートなども多数行われます。
今年は、ロッシーニやサンサーンスにちなんだプログラムが中心に取り上げられるようです。
名メゾ・ソプラノであるアンゲリカ・キルヒシュラーガーのリサイタルや、ウィーン・フィルのメンバーによる室内楽公演もラインナップされていて、いつものことながら高水準のコンサートが数多く予定されています。
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