クラシック音楽のコンサートはもともと発売時期もいろいろですし、昨今はコロナ禍とウクライナ情勢で、情報公開がとてもゆっくりになっています。
なので、このページは随時更新をしていきます。
どうぞ、ときおりご覧になってください。
初心者に体験していただきたい、本格的なクラシック・コンサートを選んでご紹介しています。
こちらでは2023年の8月をご紹介。
そのほかの月はそれぞれ別ページに記載していますので、『コンサートに行こう!お薦めの演奏会』のページから移動をおねがいします。
Contents
曲目ではなく、演奏者で選ぶのがクラシック・コンサート
初めてコンサートに行くとなると『モルダウ』や『運命』といった聴いたことがある曲目で選びたくなりますが、そうではなくて、まずは誰が演奏するのかで選びましょう。
わかりやすく例えると、美味しいものが食べたければ、メニューより前に、美味しいお店を探すことが大切なのと同じです。
とはいっても、初心者であればあるほど、演奏者や指揮者の名前なんて知らないと思います。
そこで、このブログでは、クラシック音楽が大好きな私が、あくまで主観的に、自分でもチケットを買いたいと思う、お薦めのコンサート情報を厳選して掲載しています。
場所もクラシック・コンサートが集中する東京、関東、首都圏にこだわらず、北海道、東北、中部、近畿、関西、四国、中国、九州、沖縄まで、「自分がそこに住んでいたら」という妄想をしながら、とにかく気になるものをピックアップしています。
主観で選んでいます
判断基準は、あくまでも、自分がこれまで実際に聴いたときの体験などの「主観」にもとづいています。
その分、しがらみや忖度はありません。
クラシックをふだん聴かない方は名前も知らないような演奏家がずらっと並んでいるかもしれませんが、「クラシック音楽と向き合ってみたい!」という方に多少なり参考になればと選んでのものです。
初心者の方へのアドバイス
とくに重要なことは、
- いきなり高いチケットを買わない
- 当日券ではなく、前売りで買う
の2点です。
クラシック・コンサート初心者がいきなり高い席を買うのはお薦めしません。
理由は簡単で、クラシックのコンサートはハズレも多いからです。
私は結構コンサートに通っている方だと思いますが、いまだに予想を裏切られて、「つまらなかった…」とがっかりして帰ってくることがあります。
クラシック初心者の方が、そうした「つまらない」コンサートに当たってしまい、「クラシックって、こんなもんか」と思われてしまうのが嫌で、少しでも当たりをひく確率が上がればと、このページを作っています。
また、「前売り」については、一般的には、だいたい3~6か月前くらいにチケットの発売が開始されます。
半年先というとずいぶん先に思えるかもしれませんが、人気の公演はそれでも完売してしまいますし、最後に残るのはたいてい高い席です。
「高いお金を出したのにハズレだった」としたら、二度と行きたくならないのが人情です。
ですので、初めのうちほど、まずは手ごろな価格で、なるべく早めに前売り券を手に入れておきましょう。
こうした話を、「コンサートの選び方&チケットの買い方【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。
さらには、チケットを手に入れたあと初心者の方が気になるであろう、「クラシックコンサートに行くときの服装」のことなどは、「コンサート当日の不安を解消!服は何を着る?持ち物は?【初めてのクラシック・コンサート】」というページにまとめています。
お願い
コロナ禍とウクライナ情勢の影響で、公演の有無をふくめ、コンサートの日時、チケット発売日、曲目の変更、出演者の変更などなど、急な変更が日々いろいろ発生しているのが現状で、個人ではとても追い切れないものがあります。
ですので、こちらのページはあくまで大まかな地図としてお役立ていただいて、詳細は各公式サイト・各プレイガイドで必ず確認をお願いします。
個人で集めている情報ですので、記載ミスなどもあるかもしれません。
その際にはどうぞご容赦ください。
8月のおすすめコンサート
コンサートはだいたいの日付順で掲載しています。
🔰=「曲目もスタンダードで入門に最適」マーク
★=「今月、とくにコレに期待」マーク
演奏家の写真=関連のあるAmazon商品ページにリンク、著作権上問題のないものを使用しています。
また、このブログではオンライン配信のものも多くご紹介しています。
オンライン配信の聴き方については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」のページにまとめています。
カーチュン・ウォン指揮
日本フィルハーモニー
ほか多数
「フェスタ・サマー・ミューザ」
7/22(土)~8/11(金祝)@ミューザ川崎
この音楽祭はお薦めの公演がたくさんあるので、特集ページを別につくっています。
8月の公演では、新時代を迎えているカーチュン・ウォン&日本フィルが、ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」を取りあげる公演に特に注目しています。
🔰★山下一史 指揮
九州交響楽団(福岡)
8/9(水)19:00@アクロス福岡シンフォニーホール
(公演詳細ページ)
【チャイコフスキーの三大バレエ音楽】
組曲「白鳥の湖」から
組曲「くるみ割り人形」から( ♫ 鑑賞ガイド )
組曲「眠りの森の美女」から
お薦めPOINT♪
夏休みの時期にたくさん開催される「三大○○」と題された演奏会。
今のところ「三大交響曲」や「三大協奏曲」といったものが主流ですが、九州交響楽団(公式HP)は、この夏からシリーズを一新、チャイコフスキーの三大バレエ音楽をプログラムしています。
このようにバレエ音楽を並べたコンサートは、もっともっと増えていいのではないかと思うもので、九州交響楽団はとても良い方向に舵をきったように思います。
指揮は、近年、特に活躍が光っている印象のある山下一史さんで、いっそう期待できます。
曲目といい、指揮者といい、特にお薦めのコンサートです。
小林研一郎 指揮
大阪フィルハーモニー
三大交響曲の夕べ(大阪)
8/11(金・祝)17:00@フェスティバルホール
(公演詳細ページ)
シューベルト:交響曲第7番ロ短調「未完成」( ♫ 鑑賞ガイド )
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」( ♫ 鑑賞ガイド )
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」
お薦めPOINT♪
夏休みということで、この時期になると増える、シューベルトの「未完成」、ベートーヴェンの「運命」、ドヴォルザークの「新世界から」という有名な交響曲を3つ並べたコンサートです。
大阪フィルの指揮台には、恒例の小林研一郎さんが登場予定です。
曲目的には、まさに初心者向けというプログラムですが、指揮のコバケンさんは当たりハズレがあるので、今回はどちらが出るのか。
あまりに演奏され過ぎた感のある名作から、新鮮な響きが引き出されることを期待したい公演です。
🔰★尾高忠明 指揮
大阪フィルハーモニー
メンデルスゾーンへの旅(大阪)
8/25(金)19:00@ザ・シンフォニーホール
(公演詳細ページ)
【メンデルスゾーン・チクルスⅡ】
交響曲 第5番 ニ長調 作品107「宗教改革」( ♫ 鑑賞ガイド )
ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 作品25
(piano)務川慧悟
交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」( ♫ 鑑賞ガイド )
お薦めPOINT♪
大阪フィルハーモニー交響楽団(公式HP)が、音楽監督の尾高忠明さんとおこなっているメンデルスゾーン・チクルスの第2回、「メンデルスゾーンへの旅Ⅱ」と題された注目公演です。
2023年はメンデルスゾーンの当たり年のようで、愛知室内オーケストラや京都市交響楽団も注目のメンデルスゾーン・プログラムを行いますが、いちばん大規模なのが、この大阪フィルのシリーズ。
6月、8月、11月、2024年の2月の全4回で、メンデルスゾーンの全5曲の交響曲と、主要な協奏曲などをまとめて体験することができます。
メンデルスゾーン作品はどれも豊かな旋律をもっているので、クラシック・コンサート初心者にも特にお薦めです。
この回では、明るい表情をもった交響曲第4番「イタリア」をメインに、情熱的なピアノ協奏曲第1番、ルター本人が作曲した讃美歌が引用される交響曲第5番「宗教改革」という名曲が並べられています。
このコンビは、ブラームスの交響曲全曲チクルスはすでに完了していて、すべてオンラインで配信もされています。
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
マックス・ポンマー指揮
札幌交響楽団(北海道)
8/26(土)14:00@札幌コンサートホールKitara
(公演詳細ページ)
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番
ベートーヴェン:交響曲第8番( ♫ 鑑賞ガイド )
ブラームス:交響曲第4番
お薦めPOINT♪
ドイツの指揮者で、以前に札幌交響楽団の首席指揮者をつとめていたこともあるマックス・ポンマーの登場です。
来日のころには御年87歳。
「ポンマーの贈り物 ドイツ3大B」と題されたコンサートで、すべてドイツ音楽の名作が揃えられています。
ちょっと気になるのは、真夏のなかでのブラームスの4番というのが、果たしてどう響くのか。
それでも、老練のタクトに期待をしたくなる公演です。
ローター・ツァグロゼク指揮
読売日本交響楽団(東京)
8/31(木)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
お薦めPOINT♪
ドイツの名指揮者ローター・ツァグロゼクが読売日本交響楽団(公式HP)の指揮台に登場します。
ツァグロゼクは、御年80歳。
現代では数少ないドイツ正統派の指揮者で、その堅実な音楽づくりに、玄人のファンも多い指揮者です。
前回予告されたブルックナーの5番は、コロナ禍で来日が実現せず、がっかりしたファンも多かったと思います。
今回は、やはりブルックナーがラインナップされていて、それも最高傑作のひとつである交響曲第8番が予定されています。
ブルックナーの交響曲第8番となると、初心者向けとは言えない大曲ですが、ブルックナーにすでに開眼している方、より本格的なクラシック・コンサートを聴きたいというかたには、この8月で特に注目の公演です。
ハイドン:交響曲第88番&ブルックナー:交響曲第9番(ローター・ツァグロゼク指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)Amazon
小林研一郎 指揮
名古屋フィルハーモニー(愛知)
8/31(木)18:45@愛知県芸術劇場コンサートホール
(公演詳細ページ)
グリーグ・ピアノ協奏曲イ短調
(piano)ルゥォ・ジャチン
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
お薦めPOINT♪
コバケンの愛称で親しまれている、小林研一郎さんが名古屋フィルの指揮台にあがります。
このコンサートのころには、御年83歳。
メインはマーラーの交響曲第1番「巨人」という、ポピュラーなものが選ばれています。
コバケンさんは、オーケストラから稀有な音を引きだすことのできる、世界的に見ても数少ない名匠だと思いますが、いかんせん、当たりハズレがかなりあって、そこがお薦めするのになかなか難しいところのある指揮者です。
夏の思い出になるような、大当たりを期待したいところです。
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
♫ほかの月については、「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページからおねがいします。
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