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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy , 1862-1918)
ドビュッシー
まったく独自の色彩感で、フランス音楽史に、ひときわ大きく輝く存在がクロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy , 1862-1918)です。
彼が友人たちとお菓子屋さんにいったとき、周りの友人たちが手ごろなお菓子をたくさん買い込むなかで、ひとりドビュッシーだけは、その店にあった一番高級なお菓子をひとつだけ買って店を出たそうです。
このエピソードが、ドビュッシーという作曲家の美質、至高のものへの執着を物語っているように思います。
規則にしばられない彼の方向性は、音楽院での学生時代からしばしば問題を引き起こしましたが、そうして確立された独自の世界は、以降の作曲家たちにたいへんな影響力をもつことになりました。
小澤征爾さんで聴くドビュッシー
選ばれた乙女
小澤征爾さんには、不思議なことにドビュッシーの録音がほぼ残っていません。
演奏会では取り上げていたので、たまたまということかもしれません。
ライヴ録音などが今後発掘されていくと思いますが、ここでは、現在聴ける小澤征爾さんのドビュッシー録音として、カンタータ「選ばれた乙女」をご紹介しておきます。
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代打:ミュンシュで聴くドビュッシー
とはいえ、「選ばれた乙女」は20分弱の長さ。
もうひとつ、小澤征爾さんの師匠でもある、フランスの巨匠シャルル・ミュンシュ(Charles Munch, 1891-1968)の指揮したドビュッシーもご紹介しておきます。
ドビュッシーの代表作である、交響詩「海」から終曲“ 海と風の対話 ”です。
この作品は、初版の楽譜の表紙に、葛飾北斎の富岳三十六景の「神奈川沖浪裏」がつかわれたことでも有名です。
ドビュッシー本人の希望だったと伝わっています。
若き小澤征爾さんがこの曲を指揮するのを見たミュンシュは、「もっと力を抜くんだ」とアドヴァイスしたそうです。
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オンライン配信の聴き方
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判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
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