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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
ロベルト・シューマン(Robert Schumann、1810-1856)
シューマン
ドイツ・ロマン派の大きな柱であるロベルト・シューマン(Robert Schumann、1810-1856)の作品というと、「トロイメライ」という小さなピアノ曲がいちばん有名かもしれません。
でも、実は、クラシック音楽に詳しくなればなるほど、その存在感がどんどん大きくなっていくのが、このシューマンという作曲家です。
リズムや和声の大胆な工夫、文学的詩情をたたえた音楽は、ブラームスを中心に、非常に大きな影響を音楽史に与えました。
ロシアの大作曲家チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893)は、19世紀後半は“ シューマンの時代 ”と呼ばれるようになるだろう、とまで称賛しています。
審美眼のたしかさ
シューマンは、大作曲家のなかでも、まれにみるほどの審美眼の持ち主でした。
ショパンのことを「諸君、脱帽したまえ。ここに天才がいる!」と世に紹介したのもシューマン。
訪ねてきた若きブラームスの才能をしっかりと認め、世に知らしめたのもシューマン。
当時あまり理解されていなかったベルリオーズを絶賛しつづけたのもシューマン。
そして、以前ご紹介したとおり、シューベルトの見落とされていた遺作「グレイト」を発見したのもシューマンでした。
愛妻クララ
シューマンの人生と音楽にとって、インスピレーションの源泉ともなっていたのが、大ピアニストでもあった愛妻クララ・シューマン(Clara Schumann, 1819-1896)。
ふたりの恋愛は、音楽史のなかでも特に有名なもので、いまや音楽史を離れて、子ども向けの伝記まで発売されているほどです。
シューマンのクララへの愛は、そのときどきによって、ピアノ曲、歌曲、交響曲など、さまざまな形式であふれだし、たくさんの傑作が生まれました。
後年、精神疾患のためにシューマンはライン川へ身を投げ、それから約2年後、46歳の若さで亡くなってしまいますが、子どもが大好きだったというシューマンらしく、ふたりのあいだには8人もの子どもが生まれています。
小澤征爾さんで聴くシューマン
ピアノ協奏曲イ短調
1965年、まだ30代だった小澤征爾さんが、アメリカのピアニスト、レナ-ド・ペナリオ(1924-2008)と共演したシューマン:ピアノ協奏曲イ短調から第3楽章を。
オーケストラは、イギリスの名門ロンドン交響楽団。
小澤征爾さんとロンドン交響楽団のレコーディングというのは、珍しい顔合わせだと思います。
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
意外なことに、小澤征爾さんの指揮によるシューマンの「交響曲」の録音はないようです。
オンライン配信の聴き方
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判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
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