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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860-1911)
マーラー
クラシック音楽初心者ほど「マーラー?」となるはずです。
学校の教科書にもそこまで大きくは出てこないこの名前が、現在のオーケストラ・コンサートでは中心的存在です。
最近の多くの指揮者がその仕事のメインにすえている大作曲家、それがグスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860-1911)です。
大規模な交響曲
19世紀末から20世紀初頭に活躍したマーラーの作品は、やはり長大な「交響曲」が主軸。
9つの番号付きの交響曲と番号のない「大地の歌」、さらに未完成のものが1曲残されています。
このうち、第2番「復活」~第4番、第8番「千人の交響曲」、「大地の歌」では、声楽まで導入されます。
規模が大きいだけでなく、内容も相応の複雑さをもつために、その評価はなかなか上がり切りませんでした。
マーラーの時代
けれども、マーラー自身の「やがて私の時代が来る」という言葉どおり、20世紀後半にマーラーの作品はブームとなります。
現在でも、オーケストラ・コンサートのチラシを見れば、モーツァルトより、マーラーの名前のほうが目につくくらいです。
その理由について、マーラーを得意としていた指揮者サー・ゲオルグ・ショルティ(Sir George Solti, 1912-1997)は、「現代の聴衆をこれほど惹きつけるのは、その音楽に不安、愛、苦悩、恐れ、混沌といった現代社会の特徴が現れているからだろう」と述べています。
小澤征爾さんで聴くマーラー
交響曲第5番嬰ハ短調
小澤征爾さんは、ボストン交響楽団とマーラーの交響曲全集をつくっていて、それ以外にも、サイトウ・キネン・オーケストラと数曲をレコーディングしています。
まずは、マーラーの書いた音楽のなかでも特に美しい楽章として有名な、「交響曲第5番嬰ハ短調」の第4楽章アダージェットをどうぞ。
これは、映画「ベニスに死す」で使用されたことでも有名な音楽です。
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交響曲第1番「巨人」ニ長調
今度は、マーラーの劇的な性格が出た楽章として、交響曲第1番ニ長調「巨人」の第4(5)楽章をお届けします。
この楽章は、当初、“ 地獄から天国へ ”というタイトルがつけられていました。
小澤征爾さんはボストン交響楽団と2回、サイトウ・キネン・オーケストラと1回、それぞれ録音しています。
ここでは、小澤さんの若々しい抒情性がきわだつ1977年、1回目の録音をご紹介します。
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オンライン配信の聴き方
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判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
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