お薦めの音楽家たち

ヴァン・カイック弦楽四重奏団 Quatuor Van Kuijk ~お薦めの現役アーティストたち

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ヴァン・カイック弦楽四重奏団

 

公式サイト:https://www.quatuorvankuijk.com/

 

ヴァン・カイック四重奏団
Quatuor Van Kuijk

二コラ・ヴァン・カイック(1st violin)
Nicolas Van Kuijk
シルヴァン・ファーヴル=ビュル(2nd violin)
Sylvain Favre-Bulle
エマニュエル・フランソワ(viola)
Emmanuel François
アンソニー・コンドウ(cello)
Anthony Kondo

 

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2012年、フランスで結成された弦楽四重奏団。

室内楽の殿堂、ウィグモアホールの国際コンクールで2015年に優勝、活躍の場を広げています。

 

モーツァルトなどを聴いても、近年の古楽アプローチをすっかり消化しきった、“ 潤い ”のある表現が聴かれて、最近多い、やたらと鋭角的な音楽に傾斜する団体とは一線を画している団体だと思います。

 

実際に生演奏を聴いてみて、いちばんの特徴は、ファースト・ヴァイオリンの二コラ・ヴァン・カイックの音です。

とてもハリのある、美しい音色ですが、そこに、どこか鄙びた風情、侘び寂びを感じさせる響きがします。

 

そのヴァン・カイックを中心に、第2ヴァイオリン以下、非常に魅力的なメンバーが揃い、とてもバランスの良いアンサンブルが実現されています。

それでいて、小さくまとまるというより、緊密なアンサンブルから生み出されるシンフォニックな響き、厚みのある音に特徴があります。

 

そして、実に音楽性豊か。

ソナタ形式などの、楽曲の構造が実にあざやかに描き出される様は実に見事で、とても信頼のおける団体です。

 

奇をてらわず、弦楽四重奏の王道をいくような音楽性がみられて、これから先、ますますその存在感を大きくしていくように感じている団体です。

 

ヴァン・カイック四重奏団の公演から

 

(神奈川・東京)
5/29・30
ヴァン・カイック四重奏団

 

5月28日(火)19:00
@サルビアホール
公式サイト:https://salvia.hall-info.jp/concert/20240528_3h1900/

「パリのメロディー」選集
プーランク:
花 / ファンタジー / 華やかな宴

フォーレ:
夢のあとに / ゆりかご

サティ:
ジュ・トゥ・ヴ

ドビュッシー:
美しき夕べ

トロティニョン:
フランシス / ガブリエル / エリック / クロード

ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第14番 Op.131

 

5月29日(水) 19:00
@浜離宮朝日ホール
公式サイト:https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/event/2024/05/event2617.html

シューベルト:
弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 《四重奏断章》 D 703

ドヴォルザーク:
弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 《アメリカ》 Op.96

メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80

 

お薦めPOINT♪

ヴァン・カイック四重奏団は、近年躍進中の、比較的若い世代の弦楽四重奏団。

6月に来日予定のベルチャ四重奏団とならんで、2024年、もっとも期待している弦楽四重奏のコンサート

■この世代では珍しい、非常に腰の据わった音楽を展開する印象です。

それでいて、古楽奏法などの近年の潮流をしっかりと消化、吸収しきった、バランスの良い響きになっていて、あたらしい世代の到来を感じさせます。

 

公演レビュー

 

2024年日本公演レビュー

 

2024年、浜離宮朝日ホールで行われた、シューベルト、ドヴォルザーク、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲からなるプログラムを聴いてきました。

ヴァン・カイック弦楽四重奏団 日本公演2024~大成を予感させるフランスの新しいカルテット

 

ヴァン・カイック弦楽四重奏団の録音から

 

♪メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第4・5・6番

 

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2024年日本公演でもとりあげられる予定のメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番が収録されています。

姉のファニー・メンデルスゾーンが亡くなった悲しみが濃厚に反映されたといわれ、あとを追うように亡くなるメンデルスゾーンの最後の作品群のひとつです。

ヴァン・カイック弦楽四重奏団はこの劇的な作品を、有機的に、しかも、格調高く演奏していて耳をうばわれます

 

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♪モーツァルト:弦楽四重奏曲とディヴェルティメント

 

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最近の多くの演奏家が苦手とするようになっている「モーツァルト」作品。

ヴァン・カイック弦楽四重奏団は、近年の古楽奏法の潮流をすっかり消化しきったアプローチで、豊かな響きを引きだしています。

考古学が過ぎてバロック化してしまった近年のモーツァルト演奏史に、ふたたび「音楽」が取りもどされたような、新鮮なよろこびを感じます

 

オンライン配信・サブスクの聴き方

 

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お薦めのクラシックコンサート
コンサートに行こう!お薦め演奏会

 

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