お薦めの音楽家たち

日本で聴く、わたしのお薦め外国人指揮者たち~お薦めの現役クラシック・アーティストたち

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このブログでは「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページで、さまざまなコンサートをご紹介しています。

それに関連して、ここでは、年に何度も聴く機会がある、もしくは、来日する頻度が高い「お薦め外国人の指揮者たち」を特集してご紹介していきます。

 

リッカルド・ムーティ Riccardo Muti

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現代を代表する巨匠

 

この巨匠を、このページで紹介できるのは、本当に幸運なことです。

 

1941年イタリア生まれの指揮者リッカルド・ムーティ

2024年の7月で83歳という高齢ながら、年齢を感じさせない若々しさがあります。

 

イタリアのオペラの殿堂ミラノ・スカラ座の音楽監督を長年にわたり務め、“ 帝王 ”と呼ばれました。

若いころは、速めのテンポで、ストレートな音楽をやる指揮者でしたが、年齢をかさね、現在は、むしろ落ち着いたテンポで、音楽にじっくりと語らせるスタイルに移行しました。

まぎれもなく、現代を代表する巨匠のなかの巨匠です。

 

ほぼ毎春に来日

 

そんなムーティは、近年、上野の東京文化会館をメイン会場におこなわれる「東京春音楽祭」に出演することが多く、ほぼ毎春、来日してくださいます。

東京春音楽祭公式サイト:https://www.tokyo-harusai.com/

 

これほどの巨匠に毎年、ほぼ定期的に実演で接することができるのは、非常にまれな、幸運なことです。

年齢的なこともありますので、来日してくださっているうちに、是非とも実演で聴きたい指揮者です。

 

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ムーティの公演レビュー

 

ムーティ82歳、世界でもっとも美しい「アイーダ」が上野に響く~東京春音楽祭2024

指揮界の頂点に立つ81歳の巨匠が描いた至高のオペラ~ヴェルディ:「仮面舞踏会」

リッカルド・ムーティ指揮 東京春祭オーケストラ演奏会2022を聴いて

リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニーの来日公演2021を聴いて

ムーティ指揮「アッティラ」2024春祭とバナナチップス

 

 

ジョナサン・ノット Jonathan Nott

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日本の音楽界に刺激をあたえる名指揮者

 

ジョナサン・ノットは、1962年イギリス生まれの指揮者。

フランスのアンサンブル・アンテルコンタンポランで活躍するなど、とくに「現代音楽」の分野でキャリアを重ねてきた本格派です。

日本においては、2014年から東京交響楽団の音楽監督をつとめていて、切れ味の鋭い、刺激的なコンサートを展開しています。

 

2026年までは通年で聴ける

 

ジョナサン・ノットは、2025年は、4、7、9、11~12月に来日して、東京交響楽団の指揮台に立ちます。

➡東京交響楽団の公式サイト:https://tokyosymphony.jp/?guid=on

 

東京交響楽団に黄金時代をもたらしたジョナサン・ノットですが、2026年に任期満了により退任することが発表されました。

実質的には、2025年の12月が最後の登場かもしれませんので、聴けるうちに聴いておいていただきたいコンビです。

ジョナサン・ノット2026年3月で東響音楽監督を退任

 

刺激的で意欲的な選曲

 

現代音楽に強いジョナサン・ノットは、尖ったプログラムが多く、いわゆる「名曲コンサート」の類いがほぼありません。

ちょっと玄人向けな一面もありますが、日本の音楽界にあたえる刺激は大きく、このコンビを聴いて「オーケストラは海外のものにかぎる」という先入観をこわされた聴衆も少なくないはずです。

 

このブログで一貫してイチオシしてきたのが、このジョナサン・ノット&東京交響楽団。

2022年のシーズンを頂点に、その黄金時代が下降線に入ってしまったように私は感じていましたが、2024年の12月に「ばらの騎士」の忘れがたい演奏を体験しました。

 

ジョナサン・ノット&東響「ばらの騎士」~音楽はここまで美しくなれるということ

 

このコンサートは、2024年のベストコンサートに選ばせてもらいました!

【2024年】行ってよかったクラシックコンサート!わたしのベスト10~2025年の参考に

 

まもなく終わりをむかえるこのコンビ、その黄金時代にふさわしい有終の美を飾ってほしいです。

 

東響=東京交響楽団&ジョナサン・ノット、ユベール・スダーン~お薦めの現役アーティストたち

 

♪圧巻だった「ショスタコーヴィチ:交響曲第4番」の2022年ライヴ録音

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ノットの公演レビュー

 

東京交響楽団とジョナサン・ノットの熱狂~日本にも世界最高水準の演奏を実現するコンビがいる

ジョナサン・ノット&東響「ばらの騎士」~音楽はここまで美しくなれるということ

noteに「ソロカーテンコールが消えたジョナサン・ノット&東京交響楽団」投稿しました

久々の快音、ジョナサン・ノット&東響、オピッツのベートーヴェン・プログラム

ジョナサン・ノット&東京交響楽団のショスタコーヴィチ4番がリリース

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ジョナサン・ノットが指揮する東京交響楽団のドビュッシーとブラームスを聴く

ジョナサン・ノットと東京交響楽団の「第九」2021、そしてスイス・ロマンドとの「第九」

 

ユベール・スダーン Hubert Soudant

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二面性のある名匠

 

上でご紹介したジョナサン・ノットの前任として、東京交響楽団を磨きに磨いた名匠が、1946年オランダ出身のユベール・スダーンです。

モーツァルテウム管弦楽団の指揮者としても活躍しました。

 

安定感のある、中庸を得た、職人的な指揮ぶりが印象的な名匠。

近年は、日本各地のオーケストラと共演しています。

 

悪魔的なプラスアルファの芸術

 

ただ、私にとって、スダーンという指揮者の本当の魅力は「プラスアルファ」の瞬間にあります。

“ 悪魔的 ”といっていいような、デモーニッシュな音楽を引き出すときが稀にあって、そうした瞬間に接すると、この指揮者を単なる名職人とは思えなくなります。

 

東京交響楽団とのチャイコフスキーのマンフレッド交響曲、そして、レーガーの「ベックリンによる4つの音詩」の実演で、私は度肝を抜かれました。

ロマン派から近現代の作品をとりあげるときに、稀に、そうした瞬間が訪れるようです。

 

残念なのは、そうしたスダーンの真骨頂が記録された録音などが一切存在しないこと。

その点で、彼の本当の芸術性は、ごく一部のひとにしか体験されていないと言えるかもしれません。

 

スダーンの公演レビュー

 

スダーン&東京交響楽団のシューマンとブラームス~2023年12月定期演奏会

ユベール・スダーン&東京交響楽団のシューマン「ライン」を聴いて~スダーンを聴く楽しみ

 

ミハイル・プレトニョフ Mikhail Pletnev

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名ピアニストにして名指揮者

 

ミハイル・プレトニョフは、1957年、ロシア出身。

何より「ピアニスト」として世界を代表するひとりです。

 

指揮に手を出す器楽奏者はたくさんいらっしゃいますが、プレトニョフは例外的なくらい「指揮者」としても一流。

非常に多彩な音楽家です。

 

若き日に「ロシア・ナショナル管弦楽団」を創設。

ロシアによるウクライナ侵攻以降は、祖国を離れているようで、スロヴァキアにおいて「ラフマニノフ国際オーケストラ」をあたらしく創設しています。

 

毎シーズン、東京フィルに登場

 

現在、プレトニョフは、東京フィルハーモニー交響楽団の特別客演指揮者も務めています。

➡東京フィルハーモニー交響楽団の公式サイト:https://www.tpo.or.jp/

 

このプレトニョフ&東京フィルのコンビも、ノット&東京交響楽団とならんで、このブログで特におすすめしているコンビのひとつです。

 

スタンダードな選曲が多い

 

プレトニョフが指揮する公演は、ロシア音楽を中心としたプログラムが多く、また、スタンダードなプログラミングが多いのも特徴。

あまり小難しい選曲でないほうがいいという方には、ノット&東響より、こちらのコンビがお薦めかもしれません(両方聴いていただきたいですが)。

 

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チャイコフスキー:組曲「白鳥の湖」
&シチェドリン: カルメン組曲

ミハイル・プレトニョフ(指揮)
ラフマニノフ国際管弦楽団
2022年8月、スロバキアでの録音

 

プレトニョフの公演レビュー

 

このシベリウス、どれほどの聴衆が耐えられただろう~プレトニョフ(指揮)東京フィル

プレトニョフのチャイコフスキー「マンフレッド交響曲」を聴いて~東京フィル演奏会

プレトニョフの「白鳥の湖」~今、ロシアの指揮者でロシア音楽を聴くということ

 

カーチュン・ウォン kahchun Wong

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出世株の若手指揮者

 

カーチュン・ウォンは、1986年シンガポール生まれ。

 

アジアを代表する指揮者のひとりとして、今、まさに躍進中の出世株です。

すぐれたアンサンブル処理能力があり、オーケストラからとてもフレッシュな響きを引きだします。

 

通年で日本フィルに登場

 

カーチュン・ウォンは2023年9月、日本フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に就任。

日本フィルは、非常に良い指揮者をつかみ取ったと思います。

日本フィルハーモニー交響楽団の公式サイト:https://japanphil.or.jp/

 

カーチュン・ウォンは、この老舗オーケストラを新鮮なアンサンブルにブラッシュアップ。

楽団に新しい風を吹かせています。

まさに相思相愛という様子で、オーケストラが献身的に演奏する姿は、一見の価値があります。

 

♪マーラー:交響曲第5番

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カーチュン・ウォンの公演レビュー

 

日本フィルに新しい風が吹いていました~カーチュン・ウォンの伊福部&バルトーク

 

 

 

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お薦めのクラシックコンサート
コンサートに行こう!お薦め演奏会

 

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