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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
フランツ・リスト(Franz Liszt, 1811-1886)
“ 鍵盤の魔術師 ”リスト
「ラ・カンパネラ」などのピアノ曲で知られるフランツ・リスト(Franz Liszt, 1811-1886)。
20歳になる年に、ヴァイオリンの鬼才パガニーニ(Niccolò Paganini, 1782-1840)の演奏を聴き、その超絶技巧をピアノに応用しようと猛練習に励み、大ピアニストになりました。
初見で弾けなかったのは、1歳年上のショパン(Frédéric François Chopin、1810-1849)が作曲した「12の練習曲 Op10」だけだったと言われ、それも数週間後には見事に弾きこなし、驚いたショパンはこの作品をリストに献呈しています。
「交響詩」の創始者
リストは作曲においても、新時代を切り開きました。
ピアノ曲はもちろんのこと、ベルリオーズが切りひらいた標題音楽を「交響詩」という新しいジャンルに昇華させました。
リストの作曲したものでは、特に、交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」が有名です。
リストの作品は、その超絶技巧ゆえに和音は多彩で複雑になり、そこから生まれた新しい響きは、特に、2歳下のワーグナー(Richard Wagner, 1813-1883)に多大な影響をあたえています。
レッスン料は無料
リストについて、さらに感心してしまうのが、数多くの弟子を育てたものの、レッスン料をいっさい取らなかったということです。
芸術家が自身の演奏活動以外からお金を稼ぐことをよしとせず、無料で指導をしていました。
しかも、教師としてたいへん優秀で、生徒の個性を引き出すこと指導をおこなっていたと伝えられています。
小澤征爾さんで聴くリスト
ピアノ協奏曲第1番
小澤征爾さんが、ポーランド出身のクリスチャン・ツィメルマンと共演した、リストの「ピアノ協奏曲第1番」から第1楽章をご紹介します。
冒頭から、ダイナミックなピアニズムがさく裂する、まさにリストならではの作品です。
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
オンライン配信の聴き方
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判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
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