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ブログ読者のみなさんへ、クラシック音楽のサブスク、ラジオ、CDなどで私が出会った名演奏をシェアするページです。
良い「出会い」があったときに、ジャンル別に随時更新していきます。
気が向いたときに聴いてみてください。
目次(押すとジャンプします)
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」ハイライト盤
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
先日「眠りの森の美女」のすばらしい録音に出会って、そのほかのレナード・スラットキン(Leonard Slatkin, 1944-)の過去の録音をサブスクであれこれ聴いていて巡りあった録音。
ガーシュウィン作曲の歌劇「ポーギーとベス」のハイライト盤で、昔から有名な録音です。
といっても、私は今回、初めて聴きました。
まず何より、この作品は、最高気温40度前後のなかでも集中して聴いていられる音楽です。
友人に「アメリカでも南部が舞台なせい?」と言われ、「あー、なるほど」と思いました。
ガーシュウィンはこのオペラを作曲するにあたり、実際に、アメリカ南部のサウスカロライナ州チャールストンをおとずれ、黒人音楽を研究したと言われます。
チャールストンの風土がつちかったもの、大地に根付いた響きを、ガーシュウィンは作品にしっかりと織り込んでいるんでしょう。
だから気温40度のなかでも負けずにひびく。
演奏は、さすがに名盤として名高いもので、魅力的です。
どうも最初からハイライト盤として録音されたようで、全曲版は見当たりません。
そのせいか選曲もよく、およそ3時間のオペラを、コンパクトに楽しむことができます。
この作品、YouTubeではドイツのhr交響楽団が素敵なハイライト演奏のライヴを公開しています。
➡ガーシュウィン:歌劇『ポーギーとベス』~休日の午後にたのしみたいハイライト版
シューマン:「ばらの巡礼」
( Apple Music ・ Amazon Music↑ ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
NHK-FMで放送中の「クラシックの庭」はほんとうにお薦めのラジオ番組です。
「らじるらじる」のアプリで本放送から1週間聴き放題ですので、是非、生活の一部に「らじるらじる」を加えてみてください。
➡NHK-FMの歩き方、クラシック音楽をラジオでたのしもう♪~ラジオの聴き方とお薦め番組
ちょっと前になりますが、6/11放送の「クラシックの庭」は“薔薇”がテーマ。
この放送回のメインだったのが、シューマン:オラトリオ「ばらの巡礼」Der Rose Pilgerfahrt, Op. 112。
わたしはこの曲の存在自体、全く知りませんでした。
人間の“ 愛 ”にあこがれた「ばらの精」が、ひとりの乙女として人間界に舞い降りて“ 愛 ”を知る物語。
男女の恋愛を軸としながらも、むしろ、子を失った親の“愛”、親を失った子の“愛”といった視座に重心がおかれた物語になっていて、文学に造詣の深かったシューマンも、きっと、これを単なる「おとぎ話」としては受け取っていなかったはず。
ラジオではピアノ伴奏による版が放送されましたが、調べるとオーケストラ伴奏版もあって、いずれも魅力的なものになっています。
オーケストラ伴奏版を聴くと、なおさら、シューマンがこの物語をおとぎ話以上の、神聖な物語として受け取っていたことがわかります。
NHK-FMに、また、すばらしい作品を教えてもらいました。
素敵な放送でした。
ありがとうございます!
こちらがオーケストラ伴奏の版。
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ドヴォルザーク:モラヴィア二重唱曲
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ハナ・ドベショヴァー(メゾ・ソプラノ)
ミハエラ・ローザ・ルージチコヴァ(ソプラノ)
ラディスラヴァ・ヴォンドラーチコヴァー(ピアノ)
現在、Apple Music Classical をクラシックでいちばんお薦めのサブスクとして推していますが、Apple Music Classicalの良いところとして、作曲家別のページの「作品目録」から索引をひけるところです。
シリーズ「交響曲100」の記事を書くために、ドヴォルザークのページを見ていて、ふと「モラヴィア二重唱曲集」の文字が目に入ってきました。
ブラームスが無名のドヴォルザークの才能を見いだすきっかけとなった声楽曲として、しばしば言及される曲集です。
以前聴いたときに、あまりピンとこなかったこの作品を、久しぶりに聴いてみようと思い、何となくジャケットで選んで聴き始めたのがこの録音です。
最初のピアノ前奏から「こんな美しい曲だったっけ?」と耳をひかれました。
歌がはじまってみると、チェコ語なので歌詞も意味もわからないのですが、さらに美しい。
ながらで聴き始めたのに、気づいたときには手が止まったままで、あれよあれよという間におしまいの第14曲。
この第14曲がまた、非常に心打たれる節にあふれていて、すっかり心奪われました。
ブラームスが才能に気づいたのもすごいことですが、ブラームスを振り向かせたこの歌曲集の美しさもすごい。
このアルバムで歌っている歌手の名前をみると、チェコの歌手のようだけれども、私の知らない名前です。
せっかくなら一流の歌手で、もう一度聴き返そうと、以前聴いた、第一線で活躍中の有名な歌手のレコーディングを聴き返してみました。
確かに以前よりも、その美しさが聴きとれるようになりましたが、いずれも曲の素朴な感触に対してあまりに歌が立派すぎるというか。
さきほどまでの感動はなく、むしろ、ピンとこなかった感触が思い出されてきます。
途中で聴くのをやめて、もう一度、さっきの録音に戻ってみました。
あ、やっぱり素晴らしい。
このアルバムで歌っている、名前も知らない歌手たちの歌唱そのものも素晴らしいんだと、ようやくわかりました。
先ほど書いた通り、私はチェコ語がまったくわからないので、あくまで「響き」そのもので判断しているのをお許しいただくしかないんですが、これは本当に素敵な歌唱です。
まず、声が人懐っこい、素朴な美しさに溢れています。
それも、ソプラノもアルトも、いずれも美しい。
そして、音楽の息づかいの見事さ。
フレーズとフレーズのあいだの、得もいわれぬ休符の豊かさ。
ピアノも含め、この3人のなかの誰が音楽的なリードをとっているのか。
いずれにしても、その人は非常に豊かな音楽性をかねそなえたひとです。
それに、ほかの録音ではほぼ入っていない14曲目のŽivot vojenský (軍隊の生活?と訳すのでしょうか)という作品がわたしは好きで、これが歌われているという点でも、この録音の魅力はいっそう高まります。
あまりに魅了されたので、これは後日CDを買いました。
この先、きっと何度も手に取るであろう、ドヴォルザーク若き日の歌の、ほんとうに素敵な録音。
ピア・ハイセ(Mezzo Soprano)&ヴィニョールズ(piano)
「ブラームスの子守歌」ほか
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
「夜」をテーマにしたアルバム。
まさに、夜に聴くのにうってつけな、静かでうつくしいアルバム。
歌っているのは、ピア・ハイセ(Pia Heise)というデンマークのメゾ・ソプラノ歌手。
もともとはジャズ・シンガーとしてスタートし、やがてクラシックに転向。
コペンハーゲンの王立音楽アカデミー、ロンドンの王立音楽大学などで正式に声楽を学び、ソプラノ歌手として活動を開始するものの、声域に違和感を感じて、最終的にメゾ・ソプラノに転向したという、とても興味深い経歴の歌手だそうです。
このひとは決して声をはりあげないのが、とても良いです。
ピアノのヴィニョールズも、それにしっとりと寄り添います。
とっても抑制の効いた、全編にしずけさがあるアルバムです。
選曲もスタンダードなものが多く、理屈抜きに“ 歌 ”に耳をかたむけて、ただただ音楽に浸ることができます。
こういう歌唱のリサイタルを実演で聴けたら、ほんとうに夢のような一夜になるでしょう。
収録曲は以下のとおり。
ブラームス:子守歌
ツェムリンスキー: 甘美な夏の夜
ヴァイセ: 舟歌「夜のしじまに」
シューベルト: セレナード
シューマン: 君は花のごとく
シューベルト: 夜と夢、子守歌
シューマン: 月の夜
ニールセン: 花よ、ただ頭をしずめなさい
シューベルト: 万霊節の日のための連祷
レーガー: 子供の祈り
モーツァルト: ラウラに寄せる夕べの想い
レスピーギ: 夜
R・シュトラウス: 夜、あすの朝
ブラームス: 夢遊病者
ワーグナー: 《ヴェーゼンドンク歌曲集》より 天使、夢
オンライン配信の聴き方
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現状、Apple Music アップル・ミュージックがいちばんおすすめのサブスクです。
➡【2024年】クラシック音楽サブスクはApple Music Classicalがいちばんお薦め
Amazon Musicアマゾン・ミュージックも配信されている音源の量が多く、お薦めできます。
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