エッセイ&特集、らじお

NHK-FMの歩き方、クラシック音楽をラジオでたのしもう♪~ラジオの聴き方とお薦め番組

※当サイトはアフィリエイトを利用しています

 

クラシック音楽に親しむときに、ぜひ活用してほしいのがNHKのラジオ放送、それもFM放送です。

このページではその楽しみ方とお薦めの番組をご紹介します。

NHKラジオのアプリ「らじるらじる」をダウンロードする

 

スマートフォンやタブレット端末などで「らじるらじる」というNHKが作っているアプリを活用するのがいちばんアクセスしやすいです。

この公式ホームページのアプリダウンロードのページにくわしく載っていますが、ほかのアプリと同様にApp StoreやGoogle Playからダウンロードすればいいだけです。

無料のアプリなので、通常かかる通信費など以外に特別な費用はかかりません。

 

※PCの場合は、こちらのメインページから直接ストリーミングで聴くことができます。

便利な「聴き逃し配信」

 

2022年になって、クラシック番組も「聴き逃し」配信がスタートしました!

対象の番組は、本放送から1週間、アプリを通していつでも聴くことが可能です!

 

そちらについては、「NHK-FMラジオの歩き方:クラシック番組もついに「聴き逃し」対応に!【喜びの追記】」という記事でくわしくご紹介しています。

 

 

 

ラジオは「音楽との出会う」場所

 

ラジオは出会いの場を与えてくれる素敵なメディアです。

いまは便利な世の中で、聴きたいものは何でもすぐに聴ける時代ですけれど、いっぽうで、自分で選んで聴けるぶん、自然に名曲と「出会う」チャンスは減っているといってもいいかもしれません。

 

「ながら」で構わないのでラジオを流しておくと、ふとしたときに素敵な音楽と出会うことができます。

私にとっては、別記事でご紹介したシュトラウスの「あした」との出会いやガーシュウィンの「ポーギーとベス」との出会いは、ラジオからもらったものでした。

黒田恭一さんや諸石幸生さん、そして、吉田秀和さんのような、すばらしい音楽評論家と出会えたのもラジオのおかげです。

 

NHK-FMには、クラシックのすばらしい番組がいくつもあります。

是非、アプリなどを通していろいろと聴いてみてください。

 

 

 

平日のおすすめ番組

 

06:00~06:55古楽の楽しみ

 

※2024年4月から放送時間がもとに戻ります。
2022~23年は5時スタートでしたので、「改善」といって良いと思います。

また、「聴き逃し配信」も一部おこなわれるようになりました。

 

中世・ルネッサンスからバロックまでの古楽をあつかう番組。

週ごとに番組ナビゲーターがリレーしていきます。

朝の時間帯は、こうした時代の音楽が心地よいです。

 

ずいぶん前に、ロマン派などの音楽も流す番組に変わったことがありましたが、すぐにバロック音楽中心のものに戻されました。

朝はやっぱり、こうした爽やかなものがいいということでしょう。

 

第2週が「名曲選」、第4週が「古楽の演奏会から」、そのほかの週は通常回となっています。

第2&4週の金曜日は「リクエスト」です。

 

初心者には第2週「名曲選」と、隔週の「リクエスト」が親しみやすいと思います。

また、第2週と第4週については、基本、「聴き逃し配信」があるようです。

 

番組公式ホームページがあり、リクエストもそちらからできます。

 

 

07:25~09:15 クラシックの庭(再放送・月曜日~木曜日)

詳細は下の14:00~の本放送のところをご覧ください。

 

07:25~09:15 ×(かける)クラシック(再放送・金曜日)

詳細は日曜日の本放送のところをご覧ください。

 

14:00~15:50 クラシックの庭(本放送・月曜日~木曜日)

 

※「クラシックカフェ」の後継番組。「クラシックの庭」という名前に変わります。

 

NHKーFMのすべての放送のなかで今いちばんおすすめはどれかと言われたら、この番組になります。

名曲、名演奏から最新アルバムまで、いろいろなクラシック音楽を扱っています。

 

以前あまりに専門的な曲が目立った時期があったのですが、10年ほど前から選曲が突然良くなりました。

ポピュラーな曲が適度に入っていて、それでいて、たまに題名も知らない曲があったり。

さらには、隠れテーマが設定されている日があったりと、選曲をしている方に脱帽(!)の番組です。

 

曲にまつわるエピソードなどもしっかりと紹介されるので勉強になるし、ナビゲーターの方たちの声もとっても聞きやすいです。

使用されるCDも本当に音の良いものが選ばれている感じがして、とにかく私にとって好感度抜群の番組です。

 

番組公式ホームページがあって、放送予定や曲目を見ることができます。

過去の放送の記録も載っているので、あのとき流れたCDを買いたいなんて思ったときにも活用できます。

 

 

14:00~18:00 オペラファンタスティカ(金曜日のみ)

 

海外の歌劇場でのライブやCDなどに記録されたオペラの名盤を流す長時間の番組。

週替わりで担当者がリレーしていきます。

 

オペラは言葉の壁がある日本人にとって、なかなか入っていきにくい側面があるのも事実。

こうした丁寧な解説付きのラジオで親しめるのは、とてもありがたいです。

 

そうは言っても、オペラは基本的には長いので、まずはお気に入りの担当者を見つけて、その人が担当している回を聴くようにするのもいいかもしれません。

番組公式ホームページには、今後の放送予定のほか、放送されたものの配役、歌手なども細かく載っています。

 

 

16:00~17:55 名演奏ライブラリー(再放送・火曜日のみ)

詳細は日曜日09:00~の本放送のところをご覧ください。

 

19:30~21:10 ベストオブクラシック

 

「世界中の上質な演奏会をじっくり堪能する本格派クラシック番組」という宣伝文句のとおり、日本を含め、世界中で行われた演奏会のライブ音源を放送してくれる番組。

ウィーン・フィルやベルリン・フィルをはじめとした世界の超一流のオーケストラ、ソリストたちのライヴから、日本の地方で行われた演奏会まで、多種多様なものが放送されます。

この番組でいろいろな活躍中の音楽家にふれて、気に入った人の来日公演に行くというのもお薦めです。

 

スペインのソプラノ歌手ラケル・アンドゥエサなんて、この番組で紹介されなかったら今も知らないままかもしれません。

ベストオブクラシックでライヴを聴いたおかげで、その後の日本公演を聴きに行って、その素敵な歌を体験することができました。

 

番組公式ホームページにはしばらく先までの放送予定が載っています。

 

 

 

土曜日のおすすめ番組

 

05:00~05:50音楽の泉

 

NHKのラジオ第1で日曜日の08:05~08:55に放送されているものの再放送がFMでされています。

ラジオ第1はモノラル音声ですが、FMではステレオ音声というのが大きな違いです。

 

NHKが誇るクラシック音楽の長寿番組で、1949年から続いています。

わかりやすい解説つきの、クラシック音楽入門というような位置づけの教養番組です。

番組冒頭に流れるピアノ曲は、シューベルト:「楽興の時」第3番で、これもずっとテーマ音楽としておなじみ。

 

ただ、パーソナリティーが代わって以降、新しい演奏家の録音を無理に紹介する傾向があって、選ばれる演奏が玉石混交になってしまった点は、番組の趣旨とすこし食い違っている印象があります。

公式ホームページには過去の放送内容のこと、これからの放送予定などが載っています。

 

 

 

19:20~21:00クラシックの迷宮

 

この時間帯は以前、日本の音楽評論の重鎮、吉田秀和さんの『名曲の楽しみ』が放送されていた枠です。

もしあの番組がまだ続いているなら、NHKーFMでいちばんお薦めの番組だったのですが、吉田秀和さんが亡くなられて終わってしまいました。

過去数十年の大量のアーカイヴが残っているはずなので、そちらをアーカイヴ放送してくれることを心待ちにしていたのですが、どうもそれすら無さそうで、その点はNHKーFMに強い不満と失望を感じています。

 

現在は慶応大学教授の片山杜秀さんが「驚異的な博覧強記を武器に、古今東西の名曲を独創的な視点で自在に論じる音楽番組」ということで「クラシックの迷宮」という番組が放送されています。

うたい文句の通り驚異的な番組で、知的好奇心にひたすら圧倒されてしまう番組です。

 

宣伝文句には「マニアから初心者まで」とありますが、正直、初心者にはきついと思います。

おそらく、現在は相当コアな人が聴く番組になっていると思います。

 

 

日曜日のおすすめ番組

 

 

07:20~08:10ビバ!合唱

 

※以前は土曜の6時から放送されていましたが、2024年4月から日曜日に引っ越しです。

 

クラシックはもちろん、週によってはポップスまで取り上げられて、幅広く「合唱」を扱っている番組。

そのぶん、ときに玉石混交になるのが惜しいのですが、基本的には、丁寧な解説と、合唱への愛情がつよく伝わってくる放送で、とっても好感のもてる番組です。

パーソナリティーがふたりになって、対話形式ですすめられたら、もっと人気が出るのではないかと勝手に思っています。

番組公式ホームページがあって、そこからリクエストもできます。

 

08:10~09:00現代の音楽

 

現代音楽の番組。

以前はとてもとっつきにくい番組でしたが、昨年亡くなられた作曲家の西村朗(1953- 2023)さんが担当されて以降、お薦めの番組になりました。

知的好奇心を満たしてくれるという点では随一。

現代音楽の聴き方がわかるようになります。

番組公式ホームページに詳細が載っています。

 

 

09:00~10:55名演奏ライブラリー

 

この時間帯は『トスカニーニ・ライブラリー』→『20世紀の名演奏』→『名演奏ライブラリー』と、過去の大演奏家の録音を放送する時間枠として続いているものです。

こちらも大推薦の番組。

 

現在は音楽評論家の満津岡信育さんがパーソナリティを務めています。

毎回1人の演奏家に焦点をあてて、代表的録音を聴いていく番組で、その意味で、紹介されるのがほとんどどれも名演奏というのが安心してお薦めできる理由です。

この番組を聴いていれば、お気に入りの音楽家を何人も見つけることができるはずです。

 

番組公式ホームページには音源の詳細が載っています。

また、こちらは火曜日の夕方に再放送があります。

 

 

14:00~15:50×(かける)クラシック

 

モデルの市川紗椰さんとサクソフォン奏者の上野耕平さんがパーソナリティを務める番組。

クラシック音楽と他のジャンルとのテーマの掛け合わせで、クラシックが流れるトーク番組です。

番組公式ホームページにはテーマなども掲載されていて、一番力の入ったページになっています。

 

この流れは最初、渡辺徹さんの「おしゃべりクラシック」という大人気番組から始まって、それが「気ままにクラシック」という番組にかわって、特に2008年から2012年にかけての笑福亭笑瓶さんの時代は大人気でした。

私も毎週欠かさず聞いていましたが、もうあれから10年くらい経つんですね。

光陰矢の如し。

そのあと、ふかわりょうさんが最近までやっていて、今は上野耕平さんに引き継がれています。

 

16:00~16:50吹奏楽のひびき

 

※以前は日曜の朝の番組でしたが、2024年4月から夕方に引っ越しです。

 

作曲家の中橋愛生さんと指揮者の下野竜也さんがパーソナリティを務める吹奏楽の番組。

日本は吹奏楽大国ですから、もっと放送時間が長くてもいいし、少なくとも再放送があっていいんじゃないかと思っています。

 

学生時代に吹奏楽部だったという方にはぜひ聴いていただきたい、吹奏楽のさまざまな作品を解説つきで紹介してくれる素敵な番組です。

なかなか音源が手に入らない、ゲイブリエル指揮アメリカ空軍バンドの『フェスティバル・ヴァリエーション』の伝説の名演奏が放送されたりして、たまに驚かされます。

番組公式ホームページからリクエストなどもできます。

 

 

19:25~20:25ブラボー!オーケストラ

 

※2024年4月から放送時間がちょっとだけ変わっています。

 

N響以外の、日本国内のオーケストラの演奏会を放送する番組です。

60分という枠で、比較的ポピュラーな選曲が中心になっているようです。

 

基本的にはかなり最近行われた公演が流れるので、どこか日本のオーケストラを聴きに行こうというときに参考になります。

 

また、なにか国内オーケストラのコンサートに行って「もう一度聴きたい!」と思ったときに、この番組で放送されたりすると、もうほんとうにうれしくなります。

プレトニョフ指揮の東京フィルによる「白鳥の湖」やラフマニノフ特集などの放送は、特に忘れられません。

 

番組公式ホームページには演奏会の日付など詳細が載っています。

 

 

 

結論:初心者にお薦めな番組は…

 

いちばんのお薦めは、平日に放送されている「クラシックの庭」。

これは、多種多様な音楽を紹介してもらえるうえに、選曲も見事でクラシック初心者からクラシック大好き人間まで、だれもが楽しめる番組になっています。

しかも、それが週に何度も放送され、「聴き逃し配信」もあるので、言うことなしです。

 

つぎに、日曜日の「名演奏ライブラリー」。

クラシックを好きになるには、好きな演奏家に出会うことが先決です。

この番組では、毎回ひとりの音楽家に絞られて演奏が紹介されます。

「お気に入りの演奏家」を見つけるのに最適な番組になっています。

 

その次に、「ベストオブクラシック」。

生演奏への入り口として、海外の放送局から届く一流のライブ演奏に出会えます。

ただ、いろいろな演奏会が放送されるので、かえって初心者にはどれを聴くべきかわかりにくいという面もあるかもしれません。

その場合は、「ザルツブルク音楽祭」や「ルツェルン音楽祭」など、音楽祭が特集される週に聴いてみると、すばらしい演奏に出会える確率が高いです。

 

 

ラジオは一方的に音楽が流れてきてくれるおかげで、自分の世界が広がるという一面があります。

自分で選んでいると出会えないような音楽との出会いがあります。

 

ラジオで素敵な曲を教えてもらうということは、日頃から聴くようにしているとよく起きることです。

 

また、ラジオは「ながら」で聴けるのもすばらしいところ。

何かをしながらでも、とにかく音楽に触れるということが素敵なことです。

 

是非、生活の一部にラジオをとりいれて、毎日を音楽で溢れさせてみてください。

 

 

 

noteに新しい記事「指揮者がタクトを降ろすと拍手がはじまるコンサートホールは正常なのか」を投稿しました前のページ

小澤征爾さんで知る&聴く大作曲家50人【21】オッフェンバック~クラシック入門次のページ

ピックアップ記事

  1. クラシック音楽をサブスク(月額定額)で楽しむ方法~音楽好きが実際に使ってみました…

関連記事

PR

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

おすすめnote

カテゴリー&検索

月別アーカイブ

最近の記事

  1. コンサートレビュー♫私の音楽日記

    ムーティ82歳、世界でもっとも美しい「アイーダ」が上野に響く~東京春音楽祭202…
  2. コンサートレビュー♫私の音楽日記

    初めて聴く「千葉交響楽団」ニューイヤーコンサート2023~ポルカ演奏が絶品~
  3. オリジナル・Tシャツ&バッグ制作

    「月光」ソナタ(ベートーヴェン)のTシャツ~クラシック音楽にちなんだTシャツ・バ…
  4. シリーズ〈交響曲100の物語〉

    リスト:「ダンテ交響曲」解説&お気に入り名盤【交響曲100の物語】
  5. シリーズ〈オーケストラ入門〉

    【オーケストラ入門】ウェーバー:『魔弾の射手』『オベロン』『オイリアンテ』序曲な…
PAGE TOP