コンサートに行こう!お薦め演奏会

ラ・フォル・ジュルネの楽しみ方や前々から気になっている点をまとめてみました

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2024年も、クラシック音楽の大型イベント、ラ・フォル・ジュルネTOKYO(公式ホームページが有楽町の国際フォーラムを中心会場に開催されます。

5月のゴールデンウィーク(5/3~5)に、朝から夜まで、クラシックのコンサートが代わる代わる行われる音楽祭です。

 

今回のテーマは「ORIGINESオリジン ― すべてはここからはじまった」

この大型イベントの楽しみ方、そして、前々から気になっている点などをまとめてみました。

ラ・フォル・ジュルネ

 

どんなイベントなのか簡単にご紹介

 

ラ・フォル・ジュルネは「熱狂の日」というフランス語で、フランス人のプロデューサー、ルネ・マルタン氏が開催するクラシック音楽のイベントです。

おおきな特徴は、

1つのコンサートがおおよそ45分~という短さ

チケットの最低価格が¥1500という手ごろな価格に設定されているという点です。

クラシックを、より気軽に、より広い層に楽しんでもらおうというスタンスのイベントです。

 

メイン会場は、有楽町にある「東京国際フォーラム」。

朝から夜までさまざまなコンサートが行われます。

 

このイベントの良い点、気になる点

 

ここからは、このコンサートについて、お薦めできる点と気になる点をご紹介します。

結論を箇条書きにすると、良い点は

①ひとつのコンサートが短い
②チケットが安めに設定されている
③一流アーティストも参加している
④工夫が凝らされている
、という4つ。

気になる点は、そもそも会場がクラシック音楽に不向きな会場に設定されている、という点です。

ラ・フォル・ジュルネのいいところ

メリット①コンサートが短い

 

初心者であるほど、クラシック音楽の難点として、「長さ」を挙げる方は多いはずです。

 

その点、ラフォルジュルネは、どのコンサートも基本的に45分~60分。

「クラシックは長いから苦手」という方でも、気楽に足を運ぶことができると思います。

 

メリット②チケットが安い

 

クラシックを聴いてみようとしたときに、チケットの値段もまた、ハードルかもしれません。

この音楽祭では、安い席は1500円から設定されています。

「ちょっと試しに聴いてみよう」という、気軽な気持ちでも手を出しやすい価格です。

 

ただ、実は、クラシックのコンサートがすべて高いわけではなくて、例えば、関東では、3千くらい円出せば、ジョナサン・ノット指揮する東京交響楽団のような最上級のコンサートを聴くことができたりします

チケットの値段が気になっている方は、この音楽祭にこだわらず、ブログの「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページでほかのコンサートもチェックしてみてください。

 

メリット③一流のアーティストも参加している

 

過去には、宗教音楽の大家ミシェル・コルボ(Michel Corboz, 1934-2021)が参加していたりと、よく見ると、マニアもうなるような一流のアーティストも参加していたりするのが、このイベントがの凄いところ。

ただ、正直なところ、今年、2024年のラ・フォル・ジュルネはだいぶ、そうした一流アーティストの数が減った印象です。

 

それでも、ピアニストのアンヌ・ケフェレックジャン=マルク・ルイサダの名前がみられるので、そうしたコンサートはねらい目かもしれません。

 

メリット④工夫が凝らされている

 

ありきたりのクラシック・コンサートからの脱却、というのもひとつの姿勢なのでしょう。

工夫を凝らしたプログラミングもおおきな特徴のひとつです。

個別にテーマが設定された公演もおおく、そうした点は、むしろ、初心者よりクラシック・ファンに強く訴えかけるかもしれません。

 

ラ・フォル・ジュルネの大きな欠点

デメリット:会場が疑問

 

「クラシック音楽を広めたい」という姿勢には心打たれるのですが、会場に「東京国際フォーラム」という、クラシックにまったく向いていない会場が選ばれたときにはとても驚き、がっかりしました

 

おそらく、経営上の、収支の都合なのでしょう。

わたしのブログの「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページをご覧いただくと一目瞭然ですが、通常のクラシック・コンサートでこのホールを演奏会場にすることはまずありません。

 

特に「ホールA」の公演は避けるのが無難だと思います。

このホールは5000席規模で、あまりに広すぎて、オーケストラを聴いてもかなり遠くの音を聴いている感覚になります。

 

クラシックのコンサートで通常使用される「大ホール」は、サントリーホールであれ、東京芸術劇場であれ、東京文化会館であれ、いずれも2000席規模です。

「広すぎて響きが悪い」とクラシック・ファンから敬遠されるNHKホールですら3500席規模。

 

そのほかの「ホールC」は1500席規模、また、「ホールD」は150席前後と、広さとしてはそれぞれ悪くないのですが、やはりクラシック音楽用に作られているわけではないので、単純に音響がよくありません。

 

クラシックに向かないホールを会場にしているという点が、このイベントの最大の欠点だと思います。

 

ラ・フォル・ジュルネの活用法

クラシックも楽しめる「イベント」として活用するべき

 

純粋にクラシック音楽を楽しもうとすると難点のある音楽祭ですが、クラシック音楽に触れられる「イベント」として活用すると、ゴールデンウィークを彩る、たのしい機会になると思います。

 

ここからは、このラ・フォル・ジュルネをどう楽しむかについての提案です。

 

楽しみ方①小さなホールの公演を聴くべし

 

大きすぎるホールAの公演は避けて、ホールCやホールDの公演から選びましょう。

 

ホールAで行われる「オーケストラ公演」は、わざわざこんなに大きすぎるホールで聴く必要はありません。

むしろ、プログラムに工夫が凝らされた、小さなホールの公演をお薦めします。

 

そうした理由のせいか、ホールA以外の公演は、あっという間に売り切れます

ラ・フォル・ジュルネでは「先行予約」のようなものがよく行われますので、そちらを活用するなど、先手必勝でチケットを手に入れてください。

 

楽しみ方②欲張らない

 

1つのコンサートが1500円~という値段で聴けるため、3つも4つも聴きたくなるかもしれませんが、仮に3つコンサートを聴いたとすると、最低でも1500円×3=4500円。

短いコンサートを選んだとしても45分×3=135分です。

つまり、おおよそ2時間ちょっとで5千円弱というと、これはもう、普通のクラシック・コンサートと変わらないコストパフォーマンスになってしまいます。

 

なので、お薦めの楽しみ方として、まずは「欲張らない」ことです。

コンサートの数は「1つか2つ」くらいにしぼって楽しむことをお薦めします。

 

楽しみ方③無料のパフォーマンスも楽しむべし

 

会場では、有料コンサートのほかに、プロ・アマチュア問わず、さまざまなアーティストによる無料のパフォーマンスが行われます。

私が数年前に行ったときには、室内楽のコンサートを1つ聴いて、ただ、そちらの記憶はもう全くないのですが、野外でフィドル(民俗音楽のヴァイオリン)のバンドがやっていたパフォーマンスのことは強烈に覚えています。

とっても鮮烈なハチャトゥリアンの音楽を演奏していて、あれは圧巻でした。

 

そうした無料の音楽のパフォーマンスがとっても充実しているのが、このイベントの良いところ。

2024年の無料公演がどれほどの規模で開催されるのかはまだわかりませんが、例年通りであれば、一日中、会場のどこかで行われるであろう「無料の音楽パフォーマンス」を、有料コンサートとあわせて楽しむことをお薦めします。

 

楽しみ方④食べもの

 

音楽を離れますが、例年通りであれば、キッチンカーなども多数出店して、世界中のさまざまな食べ物をたのしむことができるのも、このラ・フォル・ジュルネの魅力のひとつです。

会場では、音楽だけでなく、「食」も楽しみましょう

 

こうして、あくまで「イベント」として楽しむ ! 、というスタンスが大切です。

 

まとめ

クラシック音楽の「イベント」

 

クラシック音楽に触れられる「イベント」として、ラ・フォル・ジュルネを活用しましょう。

ひとりでじっくりと音楽を聴くための機会というよりは、「家族連れや仲間内で、わいわいと出かけていくようなお祭り」として捉えるといいのではないかと思います。

 

①小さめのホールの公演を1つ(2つ)選んで、
②早めにチケットをおさえる。

当日は、
③会場でおこなわれる無料のパフォーマンスも聴いて、
④世界の色々な「食」をたのしむ

というスタンスがいいと思います。

 

2024年のラ・フォル・ジュルネTOKYO(公式ホームページは2/15にプログラムが発表されましたが、先行予約は2/17から、もうスタートということになっています。

ここらへんは、やはり商売上手。

このイベントを楽しもうという方は先手必勝で、早め早めに動いて、良い公演のチケットをおさえてみてください!

 

 

 

 

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お薦めのクラシックコンサートを「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページでご紹介しています。

判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。

 

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