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日本のクラシック音楽をけん引した「世界のオザワ」こと、指揮者の小澤征爾(おざわ・せいじ、1935-2024)さん。
このシリーズでは、小澤征爾さんの録音で50人の作曲家にふれながら、クラシック音楽の歴史を旅します。
この機会に「クラシック音楽を聴いてみよう」という方向け、クラシック入門シリーズです。
シリーズ一覧はこちらのページで確認できます。
目次(押すとジャンプします)
ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms、1833-1897)
ブラームス
19世紀のドイツにおいて、革新的なワーグナー(Richard Wagner, 1813-1883)と人気を二分したのが、より古典的な作風のヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms、1833-1897)でした。
特に彼が残した4つの「交響曲」は、今も、最も頻繁に世界中のコンサートで演奏されつづけているもののひとつで、ベートーヴェンの9つの交響曲につづく存在としてそびえ立っています。
完璧主義者
ブラームスは、交響曲のほかにも、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、声楽曲、合唱曲などなど、オペラ以外の様々なジャンルに傑作を残しています。
驚くのが、そのどれもが、高い完成度と音楽的な充実を誇っていることです。
それもそのはずで、完璧主義的な一面を持っていたブラームスは、後世に残すべきではないと自身で判断した作品はどんどん破棄したと伝えられています。
たとえば、弦楽四重奏曲は4曲残されていますが、研究者によれば、このほかに、作曲されたのに破棄されたものが20曲はあっただろうということです。
ドイツ三大B
ブラームスの音楽は、どこか“ 秋 ”を感じさせるものが多く、憂愁をおび、憂いに満ちた表情をもっています。
いっぽうで、ベートーヴェンに強い憧れと敬意をもっていた彼らしく、力強さと確固たる構成感もあわせもっています。
ドイツ音楽の伝統を真正面から受け継いだブラームス(Brahms)は、バッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)とならべられ「ドイツ3大B」と称えられています。
小澤征爾さんで聴くブラームス
(1)ハンガリー舞曲集
まずは、ブラームスの作品で、もっとも耳馴染みがあると思われる「ハンガリー舞曲集」から第5番を。
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第5番に親しんだら、是非、第1番や第10番に進んでみてください。
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(2)交響曲第1番ハ短調
小澤征爾さんがもっとも大切にしていたレパートリーだと思われるのが、ブラームスの交響曲第1番ハ短調です。
作曲におよそ20年が費やされたと伝わる、ブラームス渾身の名作です。
サイトウ・キネン・オーケストラとは1992年の第1回サイトウ・キネン・フェスティバルでも取り上げましたし、複数のレコーディングが残っています。
ここでは、サイトウ・キネン・オーケストラとの1回目の録音である1990年、ドイツでレコーディングされたものをご紹介します。
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オンライン配信の聴き方
♪このブログではオンライン配信の音源も積極的にご紹介しています。
現状、Apple Music アップル・ミュージックがいちばんおすすめのサブスクです。
■Apple Music Classical日本版が解禁!クラシック音楽に特化~弱点もちょっとあります
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■オンライン配信の聴き方全般については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」のページでご紹介しています。
♪お薦めのクラシックコンサートを「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページでご紹介しています。
判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
♪実際に聴きに行ったコンサートのなかから、特に印象深かったものについては、「コンサートレビュー♫私の音楽日記」でレビューをつづっています。コンサート選びの参考になればうれしいです。
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