世の中にクラシック音楽をあつかったTシャツがあまりに少ない。
だったら、自分でデザインしてリリースしてみようというこの企画。
2022年は、以下の新作を追加しています。
第1段は、パガニーニの『24のカプリース』。
第2弾が吹奏楽の楽器を特集した楽器シリーズ。
第3弾がベートーヴェンの《運命》と《田園》。
第4弾はブラームス。
第5弾はショパンとシューマン。
そして、今回の第6弾はベルリオーズの幻想交響曲です。
幻想交響曲 A
『幻想交響曲』は、フランスの作曲家ベルリオーズが20代のおわりに作曲した、奇想天外な交響曲です。
失恋した芸術家が絶望のあまり大量のアヘンを飲んで自殺をはかるものの、致死量には足りず、奇怪な夢を見るというストーリーで、夢のなかで恋人を殺してしまった芸術家は死刑となりギロチン台へ送られ、その葬儀に魔女たちがやってきて狂乱の宴会になるという光景を描いています。
このTシャツでは、魔女のシルエット、そして、この曲の題名と楽章ごとの小題をテーマにしています。
幻想交響曲 B
幻想交響曲は、ベルリオーズ自身の失恋体験をもとに作曲されていて、その青春の息吹が今もつよく人々をひきつける傑作となっています。
曲に敬意をはらって、少しいつもより強いデザインにしています。
幻想交響曲 C
ベルリオーズ自身の失恋体験をもとにしたと書きましたが、この作品が書かれた後、しばらくして、その恋をした相手のシェイクスピア女優ハリエット・スミスソンと再会、結婚にいたっています。
ただ、残念ながら、その結婚生活はあまり幸せなものにはならなかったと伝えられています。
幻想交響曲 D
こちらのデザインは、第3楽章「野の風景」をテーマにしたものです。
羊飼いの笛の音が聴こえる音楽で、この楽章の後半では複数のティンパニーを使って、遠くでとどろく雷鳴を描き、主人公の不安、恋の悲劇的な終末を暗示します。
Tシャツのほうは、そうした悲劇性はとりはらって、レトロな絵を用いています。
幻想交響曲 E・F
こちらはシンプルに、文字と魔女のシルエットだけをモチーフにしたTシャツです。
デザインをホワイトにしたものも作りました。
音楽も聴いてみてください
ベルリオーズの『幻想交響曲』はクラシック音楽の人気曲のひとつで、現在もコンサートでしょっちゅう演奏されていますし、録音もすばらしいものがたくさんあります。
わたしがこのブログで何度かご紹介しているのが、YouTubeで視聴できるロジャー・ノリントン指揮イギリス王立音楽院の学生オーケストラによる動画です。
ノリントンはさきごろ引退したイギリスの指揮者で、そのユーモラスな指揮ぶりと素晴らしい知性で、すばらしい演奏をくりひろげた名指揮者です。
この動画では、その才気に満ちた指揮で、学生オーケストラから熱狂的な音楽を引き出しています。
『ロジャー・ノリントンと学生オーケストラによるベルリオーズ:幻想交響曲の名演奏』という記事でご紹介しています。
ぜひご覧になってみてください。記事内にYouTubeリンクを貼ってあります。
販売先はTシャツトリニティ
Tシャツのほかに、トートバッグやマルシェバッグも販売しています。
こちらの販売先では、それぞれのアイテムについて、購入者が生地の色を様々な色から選べるような仕組みになっています。
価格については、およそ2~3千円で設定していますが、色やインクによって価格が少しちがったりするのと、500~1000円ほどの値引きセールがわりと頻繁に行われるサイトです。
特にセールの多い週末にのぞいてみてください。
Tシャツトリニティというサイト内で、アートーンショップ( ARTONE SHOP ・ 販売ページ)という名前で出店しています。
もちろん、買ってもらえるといちばん嬉しいですが、のぞいていただくだけでも「アクセス数」が励みになります。
どうぞよろしくお願いします!