世の中にクラシック音楽をあつかったTシャツがあまりに少ない。
だったら、自分でデザインしてリリースしてみようというこの企画。
2022年の第1弾パガニーニは24のカプリースをテーマに、第2弾が吹奏楽の楽器を特集した楽器ファンシリーズ、第3弾がベートーヴェンの《運命》と《田園》をテーマにしたもの。
つづく今回、第4弾はブラームスです。
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ブラームスと名言
ブラームスが活躍した時代、ライバルとして周囲がさわぎたてていたのが壮大なオペラを書いていたワーグナーでした。
このブラームス対ワーグナーという構図は、当時の音楽界を2分する勢力図のようなもので、本人たちがどうというより、その周辺での対立がとても目立っていた、ちょっと面白い時代でした。
あるときブラームスが「ワーグナーについてどう思うのか」と尋ねられたときの返答とされている言葉を、ここではデザインのなかに英語版で引用しています。
I go on my own way alone and freely, where I never see anyone.
わたしは孤独に、そして自由に、わたし自身の道を行く。そこでは、だれに出会うこともない。
「孤独、そして、自由」という、ブラームスの哲学が反映されたような返答で、ワーグナーのことを超えて、心にひびく言葉だと感じています。
ブラームスはお好きですか?
『悲しみよこんにちは』でも有名なフランソワーズ・サガンに『ブラームスはお好き』という小説があります。
その言葉にあやかってデザインしたのがこちらのもの。
「ブラームスはお好き?」という話をしているティーパーティーのレトロなデザインのわきを、噂の人物ブラームスが我関せずのようにさっと通り過ぎていくイメージでデザインしました。
印字されているフランス語は「ブラームスはお好きですか」という、フランス語です。
創作に約20年かかった交響曲第1番
ブラームスは、その生涯に、それぞれ個性がまったく異なる4つの交響曲を書きました。
どれもが傑作のなかの傑作で、甲乙のつけようのない作品群です。
最初の交響曲となった第1番は、20歳のころに書きはじめてみたものの、先輩ベートーヴェンの偉大な作品に匹敵するものをという強い想いから、実に完成したときには40歳をすぎていたという、創作に20年以上を要した力作です。
初演後まもなく、ベートーヴェンの9曲につづく傑作という意味で「交響曲第10番」と称賛された名作です。
絶望的な出だしから、さまざまな過程を経て、光あふれる勝利の音楽へと突きすすむ“ 暗から明へ ”の構図は、漫画『のだめカンタービレ』でも苦しむ千秋真一が飛躍をとげる場面で描かれたりと、クラシック音楽ファンのおおくが聴くたびに勇気づけられるような、青春の交響曲になっています。
このTシャツでは、その楽章ごとのテンポ指示をモチーフにしてデザインしてみました。
ブラームスの指揮姿をイメージしたシルエットも添えてあります。
販売先はTシャツトリニティ
どのデザインもTシャツのほかにトートバッグ、マルシェバッグなどを同時に販売しています。
価格については、およそ2~3千円で設定していますが、Tシャツは色によって価格が少しちがったりするのと、500~1000円ほどの値引きセールがわりと頻繁に行われるサイトですので、特にセールの多い週末にのぞいてみてください。
Tシャツトリニティというサイト内で、アートーンショップ( ARTONE SHOP ・ 販売ページ)という名前で出店しています。
買ってもらえるといちばん嬉しいですが、のぞいていただくだけでも「アクセス数」が励みになります。
どうぞよろしくお願いします!