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東京交響楽団の公式サイトにショックな記事が掲載されました。
「音楽監督ジョナサン・ノット 2026年3月にて任期を満了」
➡https://tokyosymphony.jp/pc/news/news_6982.html
東響に黄金時代~指揮者ジョナサン・ノット
ジョナサン・ノット(Jonathan Nott, 1962年12月25日 – )は、イギリス出身の指揮者。
2000年から2016年までバンベルク交響楽団の首席指揮者を務め、2014年9月から東京交響楽団の第3代音楽監督に就任。
2017年1月からは、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督も兼任するなど、まさに現代指揮界のトップランナーのひとりです。
東京交響楽団とは、2011年10月にラヴェルの「ダフニスとクロエ」(全曲)で初共演。
相思相愛の関係で、翌年には音楽監督に就任。
前任の名指揮者ユベール・スダーン(Hubert Soudant、1946年3月16日 – )が大幅に引き上げた東京交響楽団の実力を、一気に開花させ、一時代を築き上げました。
「オーケストラはやっぱり海外の楽団を聴かないと」と思っていた先入観を、みごとにひっくり返された音楽ファンも多いはず。
実際、ジョナサン・ノットの指揮する東響のコンサートは、どの公演に行っても終演後にカーテンコールがあるくらい、日本の音楽シーンを活気づけています。
ノットは昨年、スイス・ロマンド管弦楽団との契約を、東響の契約と同じ「2026年」まで延長しているので、その年がノットにとっての区切りの年なのかもしれません。
心配な東京交響楽団
このブログでは、「おすすめコンサート」のページでジョナサン・ノット(指揮)東京交響楽団をいちばん強く推しています。
➡東響=東京交響楽団&ジョナサン・ノット、ユベール・スダーン~おすすめクラシック・コンサート
そこに、ついに、ひとつの時代のおわりが見えてきてしまった、という感じです。
ただ、これも繰り返し書いていますが、この黄金コンビは、2022年のショスタコーヴィチの交響曲第4番のコンサートをひとつの頂点として、それ以降、コンサートにせよ、オペラにせよ、下り坂の演奏会がつづいているように、私には聴こえます。
➡やっぱり凄い、ジョナサン・ノットと東京交響楽団~壮絶を極めたショスタコーヴィチの4番
( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)
長く楽団をささえた名コンサートマスター、水谷晃(みずたにあきら)さんも都響へ去るなど、昨年2023年からずっと危惧していたことが現実になってきた気持ちです。
私は業界の人間ではないので、内情はまったく知りませんが、2022年に聴こえていた音と2023年に聴こえてきた音がまったくちがっていることはわかります。
素晴らしい一時代を築いていた東京交響楽団が、これから先どうなっていくのか。
大好きなオーケストラなので、心から心配しています。
残りの任期は2年間
ジョナサン・ノットが任期満了になるのは、「2026年3月」。
残りは、あと2年。
楽団はこれから後任をさがすことになるでしょう(日本人指揮者なら上岡敏之さんが、その企画力といい、いちばん適任だと思っています)。
※追記:後任は、ロレンツォ・ヴィオッティ氏に決まりました➡公式サイト:東京交響楽団:次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティが就任
でも、それ以上に、わたしにとっての最大の関心事は、ジョナサン・ノット時代が“ 有終の美 ”を飾れるかどうか。
それはまた、楽団の未来をうらなう試金石だとも思います。
ジョナサン・ノットは、2024年は5月、7月、11月、12月に東京交響楽団の指揮台にあがります。
12月には、注目のR・シュトラウス「ばらの騎士」も控えています。
➡東響=東京交響楽団&ジョナサン・ノット、ユベール・スダーン~おすすめクラシック・コンサート
2022年までの時点では「もう、そんなに海外からオーケストラを呼ばなくてもいいんじゃないか」とまで思わされた、ジョナサン・ノット&東京交響楽団の最高水準の演奏。
そこにもう一度戻れるかどうか。
あと2年間、応援していきたいと思っています。
➡東京交響楽団とジョナサン・ノットの熱狂~日本にも世界最高水準の演奏を実現するコンビがいる
2025年はスイス・ロマンド管弦楽団とも(!)日本公演
2025年、東京交響楽団との最後のシーズンをむかえるジョナサン・ノットですが、興味深いことに、もうひとつの手兵、スイス・ロマンド管弦楽団との来日公演も予定されていることがわかりました。
ジョナサン・ノット&スイス・ロマンド管弦楽団の日本公演の情報を知りたい方は、クラシック音楽の情報サイト「オケミン!」様に速報が出ていますので、そちらで詳細を確認ください。
➡スイス・ロマンド管弦楽団:来日公演2025の情報まとめ(クラシック音楽情報サイト「オケミン!」)
オンライン配信の聴き方
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