Apple Music(クリックで公式ホームページへ飛べます)がクラシック音楽専用サービスの運用を海外で開始したことが話題になりました。
その一環でしょう、名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がApple Music Classicalでの独占配信を開始しました。
Apple Music Classicalの運用は日本ではまだ開始されていないものの、このウィーン・フィルの独占配信音源、日本でも、通常のApple Music でアクセスが可能になっています!
目次(押すとジャンプします)
第1弾がすでに配信されています
名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がApple Music Classicalでの独占配信を開始しました。
ウィーン・フィルの公式ホームページによると、すでに第1弾として6種類の音源を配信中で、今後も4シーズンに渡って定期演奏会のライヴ録音がApple Music Classicalで独占的に配信されるそうです。
早速、すでに配信されている6種類の音源をご紹介していこうと思います。
ただ、それぞれの音源について、コンサートの日付けなどのデータがとくに記載されていないので、私が調べた範囲でのものを載せておきました。
誤りがありましたらご容赦ください。
巨匠リッカルド・ムーティとの幻想交響曲(!!)
おそらく2022年5月の第9回定期演奏会からのライヴ録音
【1-3】ドビュッシー:夜想曲
【4-8】ベルリオーズ:幻想交響曲( ♫ 鑑賞ガイド )
リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
現代を代表する、イタリアの巨匠リッカルド・ムーティがおこなった演奏会のライヴ録音。
しかも、クラシック音楽でも屈指の人気作であるベルリオーズの「幻想交響曲」がメインにすえられたプログラム。
ムーティの晩年様式といっていい、落ち着いたテンポによる、深みのある表現で描かれる、けれども、熱狂的な側面もあわせもつ、素晴らしい演奏になっています。
バレンボイムとアルゲリッチの共演(!)
おそらく2017年11月の第4回定期演奏会のライヴ録音
【1-4】リスト:ピアノ協奏曲第1番
【5-9】マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
マルタ・アルゲリッチ(piano)
ダニエル・バレンボイム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
こちらは、現代を代表するピアニストのマルタ・アルゲリッチがダニエル・バレンボイムと共演した、大注目のコンサートのライヴ録音。
さらには、後半、バレンボイムが珍しくマーラーを取りあげて、しかも、非常に好評を博した「夜の歌」を聴くことができます。
ソヒエフとのチャイコフスキー4番
おそらく2022年4月の第7回定期演奏会のライヴ録音
【1-3】グリエール:ハープ協奏曲op74
【4-8】チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調
(Harp)アンネレーン・レナエルツ
トゥガン・ソヒエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
ロシアによるウクライナ侵攻をうけて、その動向がおおいに話題となったことが記憶に新しいロシア人指揮者、トゥガン・ソヒエフが登場したコンサート。
メインには、ライブ録音ならではの楽しみを感じさせるチャイコフスキーの交響曲第4番がプログラムされています。
ウェルザー=メストのマーラー9番(無観客公演)
おそらく、無観客で行われた2021年12月の第2回定期演奏会のライヴ録音
【1-4】マーラー:交響曲第9番ニ長調
フランツ・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
コロナによるパンデミックをうけて、リッカルド・ムーティが史上初の無観客によるニューイヤーコンサート2021を指揮したことが強く印象に残っていますが、それだけでなく、こちらの公演も無観客で行われました。
プログラムは、マーラーの孤高の傑作、交響曲第9番ニ長調です。
ゴーティエ・カプソンの弾くドヴォルザーク
おそらく2021年9月の第1回定期演奏会のライヴ録音
【1-3】ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
【4-6】フランク:交響曲ニ短調
アラン・アルティノグリュ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
こちらは、ラインナップのなかでは、比較的地味なものかもしれませんが、ドヴォルザークとフランクの傑作が2曲並んでいて、プログラム的には非常にスタンダートなものになっています。
チェロの独奏は、「カプソン兄弟」のひとり、ヴァイオリニストのルノー・カプソンの弟、ゴーティエ・カプソンです。
現代作曲家アデスの登場
おそらく2022年3月の第6回定期演奏会のライヴ録音
【1-3】アルバン・ベルク:オーケストラのための3つの小品
【4】ラヴェル:ラ・ヴァルス
【5-19】アデス:死の踊り
(メゾソプラノ)クリスティアーネ・ストーティン
(バリトン)マーク・ストーン
トーマス・アデス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
お薦めPOINT♪
今回のラインナップのなかでは、いちばん刺激的なプログラムのもの。
1971年イギリス生まれの現代作曲家トーマス・アデスを指揮台にむかえてのライブ録音です。
同時代の音楽にも積極的であることを示したい、ウィーン・フィルの意向がうかがえるラインナップです。
Apple Music Classicalが大躍進の予感
ウィーン・フィルがApple Musicと契約をむすんだことを知らずに、たまたまリッカルド・ムーティの音源をさがしていて、突然、ウィーン・フィルとのライヴ録音が表示されたので、おどろきました。
あまり話題になっていないと思いましたので、このブログで記事にしてみました。
クラシック音楽のオンライン配信によるサブスクサービスでは、Apple MusicとAmazon Musicが拮抗していたのですが、ここに来てApple Musicがさらにクラシック音楽に本格的に参入中。
これで、やはり名門ベルリン・フィルのほうをAmazon Musicが独占配信でもすれば面白くなるかもしれません。
オンライン配信の聴き方
オンライン配信でのクラシック音楽の聴き方については、「クラシック音楽をオンライン(サブスク定額制)で楽しむ~音楽好きが実際に使ってみました~」という記事にまとめています。
Apple Musicにせよ、Amazon Musicにせよ、どちらも無料体験がありますから、是非、ためしに使ってみて、サブスク定額サービスを体験してみてください。
♪2023年4月、これまでで最高の月間86,000pvをこえるアクセスをいただきました。
読んでいただいて、ありがとうございます!
♪お薦めのクラシックコンサートを「コンサートに行こう!お薦め演奏会」のページでご紹介しています。
判断基準はあくまで主観。これまでに実際に聴いた体験などを参考に選んでいます。
♪実際に聴きに行ったコンサートのなかから、特に印象深かったものについては、「コンサートレビュー♫私の音楽日記」でレビューをつづっています。コンサート選びの参考になればうれしいです。
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