オリジナル・Tシャツ&バッグ制作

これまた珍しい、ショスタコーヴィチTシャツをデザイン&リリース~私たちは音楽の兵士

 

世の中には、あまりにクラシック音楽をテーマにしたTシャツが少ない。

だったら、「自分でデザインしてリリースすればいい」ということで、今回は、これまた珍しい、ショスタコーヴィチをテーマにしたデザインをリリースしました。

Tシャツトリニティというサイト内に、アートーンショップ( ARTONE SHOP ・ 販売ページ)という名前で出店しています。

 

筑紫哲也のニュース23

 

むかし、筑紫哲也(1935-2008)さんというジャーナリストがいらっしゃって、彼がメインキャスターを務めていた「筑紫哲也 NEWS23」というTBSの番組では、よく音楽家が招かれ、特別インタビューが放送されていました。

これは後で知ったのですが、筑紫哲也さんのおばあちゃんのお兄さんは、あの滝廉太郎だそうです。

 

そうしたことが関係したのかどうか、筑紫哲也さんはクラシック音楽が大好きだったようで、彼の番組では、著名な音楽家が数多くインタビューに登場しました。

それも、当時ウィーン国立歌劇場とベルリン・フィルの両方を引き連れて来日中だったクラウディオ・アッバード(1933-2014)や、ミラノ・スカラ座の帝王だったリッカルド・ムーティなどなど、錚々たる顔ぶれでした。

そうしたなかに、20世紀後半の大チェリストであったムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007)もいらっしゃいました。

 

ロストロポーヴィチとショスタコーヴィチ

 

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチは、ロシアを代表するチェリスト・指揮者で、20世紀前半のパブロ・カザルス(1876-1973)とならんで、チェロという楽器の歴史におおきく名前を刻んだ大演奏家でした。

彼はまた、反体制派作家ソルジェニーツィンが、ソビエト政府から迫害を受けたときに、政府に対抗して彼を擁護、自分の別荘にかくまうなど、「行動」のひとでもありました。

そうした姿勢から、結果的に、ロストロポーヴィチはソビエト国籍をはく奪され、海外に亡命を余儀なくされることになります。

 

そんな彼が、とりわけ熱心に演奏しつづけた作曲家のひとりがドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)の作品であり、この大作曲家はロストロポーヴィチの良き友人でもありました。

筑紫哲也さんとの対談中にも、このショスタコーヴィチのことに話が及んで、彼がスターリンらソビエトの権力者からたいへんな圧力をかけられていたこと、あの大作曲家はひとりでソビエトという大きな体制と闘っていたということを話していらっしゃいました。

 

その対談中、ショスタコーヴィチがロストロポーヴィチに言ったという言葉が紹介されました。

一度演奏を始めたら、たとえ石を投げられようようとも、決して演奏を止めてはいけない。

なぜなら、私たちは音楽の兵士なのだから。

 

音楽と“ 兵士 ”という言葉をむすびつける表現に、当時学生だった私は違和感を持ちつつも、なにか強烈なものを感じて、一度聞いて忘れられない言葉になりました。

現在のきな臭い状況のなかで、この言葉を思い出すと、むしろ強い説得力を感じるというか、ショスタコーヴィチの内面から虚飾なくあふれ出た言葉なのだと、今は納得できるようになりました。

 

筑紫哲也さんが「ショスタコーヴィチほどの作曲家なら“ 兵士 ”というより、“ 将軍 ”でいいように感じますね」と返すと、ロストロポーヴィチは笑いながら「ええ。けれども、彼は自身のことを“ 兵士 ”と言っていました。ショスタコーヴィチが自分のことを兵士と呼んでいたわけですから、いま、将軍を名乗れるひとはいないはずです」と、これも印象的な返答をなさっていました。

 

ショスタコーヴィチ音型

 

ショスタコーヴィチの作品には「 レ→ ミ♭→ ド→ シ 」という音のつながりがよく登場します。

研究者によれば、これはショスタコーヴィチ自身を指している音型で、ショスタコーヴィチの名前をドイツ語(Dmitry Schostakovitch)でイニシャル表記したときに、“ D. Sch. ”となることから、それをドイツ音名で読み替えたものがD=レ、S=Es=ミ♭、C=ド、H=シ、という音型になったとのこと。

 

今回のTシャツのデザインは、このショスタコーヴィチ音型とさきほどの“ 音楽の兵士 ”という言葉をモチーフにしてみました。

 

ショスタコーヴィッチAA

 

半袖も出していますが、秋冬がちかいので、このように長袖バージョンも同時に出しています。

ショスタコーヴィチBB

 

このように、どれも長袖と半袖があります。

デザイン構図はどれも同じですが、文字色やショスタコーヴィチ音型の背景色がちがっています。

 

ショスタコーヴィチCC

 

こちらはブルーをベースにしたものです。

 

ショスタコーヴィチDD

 

こちらはオレンジ系の配色になっています。

 

 

これはPCで見たときの販売ページで、こんな感じで、Tシャツのベースの色は、購入者がいくつかの色から選択できるような仕組みになっています。

ですので、写真でご紹介しているものは、どれもあくまで一例です。

 

ショスタコーヴィチA

こちらは、先ほどまでのTシャツとデザインは同じですが、文字色をすべてホワイトにしてあるバージョンです。

 

ショスタコーヴィチB

文字を目立たせたくない場合は、こうしてホワイト文字のものをホワイト系のTシャツにあわせると、目立ちません。

 

ショスタコーヴィチC

グレーにブルー&ホワイトはさわやかな印象になります。

 

ショスタコーヴィチD

ここには一例しか掲載していませんが、半袖のTシャツも普通の厚さのものと厚手のものと2種類をリリースしています。

 

 

販売先はTシャツトリニティというサイト

 

 

販売先のページはこのようになっていて、Tシャツにかぎらずバッグ類もふくめ、それぞれのアイテムについて、購入者がベース生地の色をさまざまに選べるような仕組みになっています。

 

価格については、およそ2~3千円で設定していますが、生地の色、インクの種類、サイズによって価格がかわりますので、それぞれのページでご確認ください。

また、この販売サイトでは、週末を中心に500~1000円ほどの値引きセールがわりと頻繁に行われます

 

 

Tシャツトリニティというサイト内に、アートーンショップ( ARTONE SHOP ・ 販売ページ)という名前で出店しています。

 

これまでのほかのリリースについては「クラシックのTシャツ&バッグ制作」のコーナーからご覧いただけます。

 

もちろん、買っていただけるといちばん嬉しいですが、のぞいていただくだけでも「アクセス数」が励みになります。

どうぞよろしくお願いします!

 

なぜこんな凄い指揮者がアマチュア・オケで仕事を…?~マーラー祝祭オーケストラを聴いて前のページ

松田華音ピアノ・リサイタルを聴いて~チャイコフスキー:グランド・ソナタの飛翔次のページ

ピックアップ記事

  1. クラシック音楽をサブスク(月額定額)で楽しむ方法~音楽好きが実際に使ってみました…

関連記事

PR

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

おすすめnote

カテゴリー&検索

月別アーカイブ

最近の記事

  1. コンサートレビュー♫私の音楽日記

    ヴィヴァルディ「四季」の王様ビオンディの2022年来日公演を聴く~「新しさ」への…
  2. コンサートレビュー♫私の音楽日記

    新日本フィルを聴くなら上岡敏之さんの指揮で~ラルス・フォークト氏の代役として登壇…
  3. エッセイ&特集、らじお

    わたしのラジオ日記【2022年12月号】~NHK「らじるらじる」で出会ったクラシ…
  4. シリーズ〈小澤征爾さんで音楽史〉

    小澤征爾さんで出会う大作曲家50人(第3回)パガニーニからショパン
  5. シリーズ〈音楽の処方箋〉

    【クラシック音楽の音楽処方箋】前を向きたいときに聴く行進曲アルバムのお薦め7選
PAGE TOP