わたしの試聴日記

わたしの試聴日記【協奏曲】~クラシック音楽のサブスク、ラジオ、CDで出会った名演奏

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ブログ読者のみなさんへ、クラシック音楽のサブスク、ラジオ、CDなどで私が出会った名演奏をシェアするページです。

良い「出会い」があったときに、ジャンル別に随時更新していきます。

気が向いたときに聴いてみてください。

ザクセン・ワイマール公子ヨハン・エルンスト:ヴァイオリン協奏曲

2024/8/26

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

18世紀初頭の青春の響き。

8/19・20放送のNHK-FM「古楽のたのしみ」は「チューリンゲン・バッハ・コレギウム Thüringer Bach Collegium」のドイツでの演奏会が紹介されました。

プログラムの中心は、ザクセン・ワイマール公子ヨハン・エルンスト

 

1696年に生まれ、幼くして音楽的才能を開花させるものの、1715年、わずか18歳で亡くなってしまったというひと。

バッハ(Johann Sebastian Bach,1685-1750)は彼の作品を協奏曲に編曲し、ここに紹介するヴァイオリン協奏曲を出版したのは、かのテレマン(Georg Philipp Telemann、1681-1767)とのこと。

 

まだまだ古楽分野が不勉強の私は、この放送で初めて、この作曲家の存在を知りました。

ドイツ風ヴィヴァルディ、といったら間違いでしょうか。

イタリア・バロックの颯爽とした爽快感と、ドイツ音楽に感じる、胸に迫るロマンティシズムが同居しているよう。

こんな作曲家もいたのかと、目からうろこの放送でした。

 

嬉しいことに、チューリンゲン・バッハ・コレギウムは、このザクセン・ワイマール公子ヨハン・エルンストのヴァイオリン協奏曲集をレコーディング済みのようで、配信もされていました。

ラジオで流れたライヴ演奏は、私には少し音をひっかきすぎるというか、先鋭化し過ぎているように感じましたが、レコーディングのほうは節度が保たれ、作品の美感をしっかり伝えてくれているように感じます。

 

NHK-FMの歩き方、クラシック音楽をラジオでたのしもう♪~ラジオの聴き方とお薦め番組

 

アルゲリッチ(piano)&小澤征爾(指揮)バイエルン放送響によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番

 

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify  などで聴けます)

 

颯爽たるベートーヴェン

 

1983年のライヴ録音。

これは、以前出ていた映像作品と同じ録音でしょうか。

created by Rinker
ドリームライフコーポレーション

 

アルゲリッチと小澤征爾さんの若々しさが、作品のもつ若々しさと共鳴した、颯爽とした演奏。

バイエルン放送交響楽団がとっても手堅い伴奏をつけていて、最近では聴けなくなった、堂々たるベートーヴェン。

 

ルノー・カピュソン(violin・指揮)によるフォーレ:ヴァイオリン協奏曲

 

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曇り空の休日に聴きたいアルバム

 

2024年6月リリースの、フランスの名手ルノー・カピュソンとローザンヌ室内管弦楽団による「フォーレ・アルバム」

ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré, 1845-1924)は、今年2024年が没後100年の記念年で、それにちなんだアルバム。

 

あまり触れる機会のない、フォーレの「ヴァイオリン協奏曲」を冒頭にしているのが素敵。

「ヴァイオリン協奏曲」は、フォーレ33歳の年に、全3楽章構成で着想。

第2楽章までは部分初演されたものの、結局、完成されることはなく、さらに第2楽章は作曲者により破棄され、第1楽章だけが現存しています。

でも、初演評では第1楽章が単調と非難され、むしろ第2楽章のほうが評判がよかったという。

フォーレらしい、くすんだ色調の、静けさのほうが際だつ協奏曲断章。

 

このヴァイオリン協奏曲以外は、むしろフォーレの代表作がたくさん集められていて、非常にバランスの良い「フォーレ名曲選」でもあります。

晴れわたった日より、曇り空の休日などに、ゆったりと聴いていたいアルバム。

 

アバド、ポリーニ、ウィーン・フィル「ブラームス:ピアノ協奏曲第2番」

 

( Apple Music↑ ・ Amazon Music ・ Spotify ・ Line Music などで聴けます)

 

リマスターの違い?

 

6月11日放送のNHK-FM「クラシックの庭」で出会った、というより、再会した名演奏。

今年2024年の3月に亡くなったマウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini、1942 – 2024)が、若き日にクラウディオ・アッバード( Claudio Abbado, 1933-2014)指揮するウィーン・フィルと共演したブラームス:ピアノ協奏曲第2番の録音。

 

有名な録音で、わたしも1枚CDを持っていますが、何となくつかみきれない印象のものでした。

ところが、ラジオから流れてきた演奏は、これまでの印象を塗り替えるような、輝かしい演奏。

 

あまりに何度も繰り返し発売されている音源なので、リマスターの違いが大きのかもしれません。

試しにサブスクで配信されている音源を聴いてみると、やはり、私の持っているCDより音がいいです…

 

NHK-FMで流れる音源を長年聴いていて、NHKは、総じて、より優れた音源のものを選びぬいて保管しているように感じています。

NHK-FMの「クラシックの庭」はもちろん、前身の番組「クラシック・カフェ」、そして、近年では作曲家の西村朗さんや音楽評論家の諸石幸生さんなどは、特に優れた音質のものを選んで流してくれていて、とても参考になり、感謝しています。

 

ちなみに、この日流れたブラームスは「ポリドール POCG-90461」という番号のもの。

いつか手に入れて、音質のちがいを確かめたいと思います。

 

 

オンライン配信の聴き方

 

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