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ページのボリュームが大きくなってきましたので、月ごとに分割しました。
このページでは2022年12月公演についてまとめています。
今年はコロナ禍とウクライナ情勢の影響で、コンサート予定の発表がゆっくりです。
随時更新していきますので、ときおりご覧になってください。
こちらでは12月のお薦めコンサートをご紹介していきます。
ほかの月については、「コンサートに行こう!お薦め演奏会」ページからどうぞ。
Contents
- 1 クラシックの公演チケットは、基本、前売りで買うもの
- 2 曲目ではなく、演奏者で選ぶ
- 3 2022年の現状
- 4 詳細はそれぞれの公式HPでお願いいたします
- 5 2022年 12月のお薦めコンサート
- 6 トマーシュ・ネトピル指揮 読売日本交響楽団 Vn,ヴィクトリア・ムローヴァ(東京)
- 7 ダニエル・バレンボイム指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団(大阪、東京)
- 8 🔰ファビオ・ルイージ指揮 NHK交響楽団(東京)
- 9 🔰広上淳一 指揮 札幌交響楽団 第九公演(北海道)
- 10 ★🔰ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団(東京)
- 11 🔰小林研一郎 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団 第九公演(東京)
- 12 🔰井上道義 指揮 NHK交響楽団 第九公演(東京)
クラシックの公演チケットは、基本、前売りで買うもの
クラシックのコンサートは前売りで買いましょう。
残席があれば当日券も出ますが、それでも残っているのはたいてい一番高い席だったりします。
クラシックのコンサート初心者がいきなり一番高い席を買うのは、お金に余裕がある方をのぞいて余りお薦めできません。
初めのうちほど、まずは手ごろな価格で、なるべく早めに前売り券を手に入れておきましょう。
最近はコロナの影響でチケットの前売りのタイミングがバラバラなのですが、だいたい3~6か月前くらいにはチケットの発売が開始されます。
半年先というとずいぶん先に思えるかもしれませんが、人気の公演はそれでもすぐに完売してしまいます。
そういうクラシックの世界の常識のようなものがあるので、こちらのページではなるべく先の情報まで載せています。
曲目ではなく、演奏者で選ぶ
初めてコンサートに行くとなると『モルダウ』や『運命』といった聴いたことがある曲目で選びたくなりますが、そうではなくて、“ 誰が演奏するのか ”を基準に選びましょう。
分かりやすく言えば、美味しいものが食べたければ、メニューより前に、美味しいお店を探すことが大切なのと同じです。
とはいっても、初心者であればあるほど、演奏者や指揮者の名前なんて知らないと思います。
そこで、このブログでは、クラシック・コンサートが大好きな私が主観的に、自分でもチケットを買いたいと思う、お薦めのコンサート情報だけを厳選して掲載しています。
是非、このブログを参考に、コンサートを選んでみてください。
2022年の現状
コロナ禍ということで、とくに海外からのアーティストたちの動きが流動的です。
コロナ前とくらべて、公演数はまだ減っているというのが正直な印象です。
日本はクラシックの輸入大国で、たいていの著名な演奏家・オーケストラが次々と公演に訪れますが、まだそういうわけにはいかないようです。
詳細はそれぞれの公式HPでお願いいたします
コロナ禍とウクライナ情勢の影響で、公演の有無をふくめ、コンサートの日時、チケット発売日、曲目の変更、出演者の変更などなど、急な変更が日々たくさん発生しているのが現状です。
個人で情報を集めているブログですので、どうしても限界があって、情報をすべては追い切れませんし、きっと記載ミスなどもあると思います。
その際にはどうぞご容赦ください。
こちらのページはあくまで大まかな地図として役立てていただいて、詳細は、各公式サイト・各プレイガイドで必ず確認をお願いします。
初心者の方向けに、チケットの買い方やコンサートの選び方をまとめましたので、そちらもあわせてご覧ください。
さらに、チケットを手に入れて、初めてコンサートに行こうとなったときの色々な疑問や不安をまとめたページも作っていますので、是非、参考にしていただけたらと思います。
※コンサート紹介のところに引用している演奏家の写真は、どれもAmazonの商品ページにリンクされているもので、無断転載ではありません。
2022年 12月のお薦めコンサート
★=今月迷ったらコレ
🔰=有名曲が入っているプログラム
トマーシュ・ネトピル指揮
読売日本交響楽団
Vn,ヴィクトリア・ムローヴァ(東京)
12月2日(金)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
(Vn,ヴィクトリア・ムローヴァ)
モーツァルト:交響曲第25番ト短調
ヤナーチェク:狂詩曲『タラス・ブーリバ』
お薦めPOINT♪
何といっても前半に、現代のヴァイオリン界を代表するひとり、ビクトリア・ムローヴァが登場してショスタコーヴィチの第1番の協奏曲を弾くのが聴きもの。
近年はバロックや古典派での活躍のほうが目立っているムローヴァによるショスタコーヴィチ、期待されます。
ダニエル・バレンボイム指揮
ベルリン国立歌劇場管弦楽団(大阪、東京)
12/3(土)17:00@ザ・シンフォニーホール
(公演詳細ページ)
ブラームス:交響曲第1番 ほか
12/6(火)19:00@東京オペラシティ
シューベルト:交響曲第7番≪未完成≫
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
12/7(水)19:00@サントリーホール
ブラームス:交響曲第2番
ブラームス:交響曲第1番
12/8(木)19:00@サントリーホール
ブラームス:交響曲第3番
ブラームス:交響曲第4番
(公演詳細ページ)
お薦めPOINT♪
2022年元旦にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮したバレンボイムが年末に来日します。
そのころには、御年80歳。
今回はブラームスの交響曲全曲演奏会をメインにすえたプログラムです。
ブラームスの全4曲の交響曲というのは、クラシック音楽の王道中の王道の名曲です。
堂々たる和声の厚みを誇るこれらの交響曲も、近年はすっきりとした細身の響きで演奏されることが主流となっています。
そんななかで、オールドスタイルというか、大きめの編成で重圧なブラームスを今も貫いている指揮者のひとりがダニエル・バレンボイムです。
完熟の熱演を期待したいところです。
ただ、バレンボイムはとにかく著名な人ですので、チケットの価格はやはり予想通り、かなり高めに設定されました。
その意味では、バレンボイム・ファンの方に特にお薦めの公演です。
また、追加でチャイコフスキーの5番をメインにしたプログラムも発表されましたが、会場がオペラシティなのが気になりました。
オペラシティは、フルサイズのオーケストラだと響きがすぐに飽和してしまうコンパクトすぎるホールです。
特に海外のオーケストラだと、すぐに飽和します。
バレンボイムのような大きな音を好むタイプの指揮者にはあまり向いていないホールですので、そこは不安です。
🔰ファビオ・ルイージ指揮
NHK交響楽団(東京)
12/9(金)19:30@NHKホール
(公演詳細ページ)
12/10(土)14:00@NHKホール
(公演詳細ページ)
モーツァルト:交響曲第36番ハ長調『リンツ』
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調『スコットランド』
12/14(水)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
12/15(木)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミーラ』序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
(piano、河村尚子)
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界から』
お薦めPOINT♪
NHK交響楽団の、新しい首席指揮者ファビオ・ルイージとのコンサート。
全3種類のプログラムが容易されていますが、初心者にもお薦めなのはこの2種。
クラシック音楽のなかでも、とくに人気の高い名曲がたくさん並べられています。
『リンツ』と『スコットランド』を並べるという、とても美しいプログラムのほうは、休憩なしの60~80分のコンサート・シリーズのひとつ。
ただ、素敵なプログラミングに抑えられたチケット料金で本当なら★をつけたいところですが、残念なことに会場がNHKホール。
このページ内でも何回も書いていますが、紅白歌合戦でも使われるこのNHKホールは、あまりに広すぎてクラシック音楽には不向きなホール。
ですので、NHKホールにかぎっては、安い席をあきらめて、オーケストラ舞台に少しでも近い席を手に入れてください。
そうしたホールへの不満を背景に実現したのが、サントリーホールでのシリーズ。
こちらはグリンカ、ラフマニノフ、ドヴォルザークと、全曲もれなく名曲プログラムで、しかも、ピアノは河村尚子さんという名手が登場。
まったく言うことはありません。
ただ、残念ながら、そうした人気のシリーズゆえに会員席でかなり埋まってしまうので、一般発売の時点ではたいていS席かA席しか残っていないので、これもまたちょっとお薦めしづらいという。
N響はどのコンサートも悩ましいです。
🔰広上淳一 指揮
札幌交響楽団
第九公演(北海道)
12月10日(土)17:00@札幌コンサートホールKitara
12月11日(日)13:00@札幌コンサートホールKitara
(公演詳細ページ)
お薦めPOINT♪
日本の師走を彩る、ベートーヴェンの「第九」公演です。
日本各地で第九商戦がはじまりますが、この札幌交響楽団のものをみて「なるほど」と感心したのが、第九の前のプログラムにワーグナーの《ジークフリート牧歌》を置いているところ。
わたしは第9一曲だけで、別にその前にもあとにも何もいらないのですが、各オーケストラはいろいろ工夫して、オルガン独奏をさせたり、ベートーヴェンの序曲をやったりします。
そんななかで《ジークフリート牧歌》、なるほど、これはきれいなプログラミングだと思います。
★🔰ジョナサン・ノット指揮
東京交響楽団(東京)
12月28日(水)18:30@サントリーホール
(公演詳細ページ)
12月29日(木)14:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調『合唱つき』
お薦めPOINT♪
これほどの第九を毎年連続で聴けるというのは、世界を見渡してみても、恵まれた環境だと思います。
ノットと東京交響楽団の第九は、ほんとうに素晴らしいです。
第九を聴いてみようという人に、まず第一にお薦めしたい公演がこちらです。
ただ、今回は「ガイドラインに沿って合唱を配置するため、B席・C席の販売はございません」とのことで、販売される座席数がやや少ないようです。
前回公演についてのレビューの記事でも書きましたが、コロナ禍の影響で、ノットらしい第九を実現しにくくなっています。
今年はなにかアプローチを変えてくるのか、とても期待される公演です。
🔰小林研一郎 指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
第九公演(東京)
12/22(木)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
12/23(金)19:00@東京芸術劇場
(公演詳細ページ)
12/24(土)14:30@横浜みなとみらいホール
(公演詳細ページ)
12/25(日)14:00@東京芸術劇場
(公演詳細ページ)
12/27(火)19:00@東京芸術劇場
(公演詳細ページ)
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調『合唱つき』 ほか
お薦めPOINT♪
日本フィルは、12月半ばから恒例の第九公演が並んでいて、“ 第九商戦 ”真っ只中という感じになります。
そうしたなかでは、やはり、小林研一郎さんが指揮する公演をお薦めしたいです。
第九以外にも、何かしらオルガンが絡むプログラムが演奏されるようです。
歌手や合唱団は、日によってちがうようですので、各詳細ページでご確認ください。
第九にかぎらずですが、最近、休日の昼間公演のチケットの完売が早いので、そこを狙っている方は早めにおさえてください。
🔰井上道義 指揮
NHK交響楽団
第九公演(東京)
12/21(水)19:00@NHKホール
(公演詳細ページ)
12/22(木)19:00@NHKホール
(公演詳細ページ)
12/24(土)14:00@NHKホール
(公演詳細ページ)
12/25(日)14:00@NHKホール
(公演詳細ページ)
12/27(火)19:00@サントリーホール
(公演詳細ページ)
お薦めPOINT♪
恒例の「N響の第九」、今年はなんと井上道義さんの指揮とのことです。
井上道義さんは2024年末で引退するとすでに発表されていて、おそらく、N響との第九もこれが最後になるのではないでしょうか。
注目公演です。
ただ、そうは言っても、ホールはあまりに広すぎてクラシックに不向きなNHKホールですので、できるだけ前の席で聴かないとなりません。
NHKホールでクラシックを聴くときは、安い席はあきらめて、とにかく前の席を手に入れてください。
一連の公演のなかで、最終日だけは特別公演ということで、サントリーホールが会場になっています。
お薦めするならこの公演ということになりますが、こちらはNHKホールの公演よりも値段が高く設定されていて、それも海外のオーケストラを聴くのとさして変わらない値段になっています。
N響はお薦めするにも、諸条件がむずかしい、悩ましいオーケストラです。
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